ソフトバンク8年ぶりBクラスの要因 かみ合わなかった歯車、象徴する数字も

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆楽天8-1ソフトバンク(23日、楽天生命パーク宮城)

 パ・リーグ勢初の5年連続日本一が夢と消えた。ソフトバンクは3位楽天との敵地直接対決2連戦初戦に完敗。CS進出を逃し、8年ぶりのBクラスとなる4位、13年ぶりのシーズン負け越しが確定した。今季限りで辞任する工藤公康監督(58)は「僕の力不足」と責任を背負う。レギュラーシーズンは残り2試合。いつもより早く訪れた晩秋に、来季への“希望”を見たい。

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 「奇跡」への扉をこじ開けることはできなかった。残り3戦全勝がCS進出の絶対条件だったソフトバンクは、3位楽天に完敗。4位が確定し、CS、そして5年連続日本一が消えた。Bクラスは2013年(4位)以来8年ぶりで、最下位だった08年以来13年ぶりのシーズン負け越し、12年以来9年ぶりの楽天戦負け越しも決定。7年目を迎えた工藤政権では初の屈辱となった。

 試合終了後の囲み取材に登場した工藤監督は、開口一番「すいません」と発した。「監督である僕の力不足。選手が一生懸命やってくれた中で十分な力を発揮させてあげられなかった」。責任を一身に背負った。

 試合内容も寂しい。先発の東浜が2回に連続四球と安打などで2死満塁とされ、炭谷の三ゴロをリチャードが後逸して先制点を献上(記録は失策)。東浜は続く山崎剛に左前2点打を許し、3回にも1点を失って、この回途中で早々と降板した。6回には3番手松本が四球や自身の悪送球絡みで走者をため、浅村に3ランを運ばれた。

 得点も5回のデスパイネの10号ソロのみ。安打は相手より1本多いのに、7点差をつけられた。楽天のCS進出で敵地が歓喜に包まれる中、ホークスナインは足早に敵地を後にした。

 最後まで歯車がかみ合わなかった。チーム543得点はリーグ3位で、484失点は最少。得失点差+59はリーグトップだった。一方で1点差試合の成績は8勝19敗。勝率2割9分6厘は12球団ワーストと接戦での弱さを露呈した。

 盤石と思われた選手層にもほころびが生じた。シーズン序盤に主軸のグラシアル、守護神の森が離脱すると、長年チームを引っ張ってきた松田や今宮、中村晃らの不振も重なった。「バックアップできる選手をしっかりつくれなかった」。工藤監督は反省した。

 「来年以降も応援してもらえるように(残り試合を次に)つなげていかないといけない」。そう口にした工藤監督は試合後、ナインの前で今季限りの辞任を初めて報告した。今季残り2試合。22年への第一歩とするため、ただの消化試合にはしない。(長浜幸治)

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