正捕手と投手の“二刀流”で目指す甲子園 大一番で10Kの初完投、打っては先制弾からサイクル未遂

西日本スポーツ 前田 泰子

 第149回九州地区高校野球福岡大会は24日、北九州市民球場で決勝と3位決定戦があり、九州国際大付が福岡第一を13-1の大差で下し、2季連続6度目の優勝を決めた。正捕手の野田海人(2年)が投手として先発し被安打4、1失点の好投。打っては初回に2ランを放つなど4打点と、投打でチームを優勝に導いた。

 九州国際大付と福岡第一は11月6日から鹿児島市で行われる九州大会に出場する。自由ケ丘と飯塚の3位決定戦は延長12回の末、自由ケ丘が9-8でサヨナラ勝ちした。

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 決勝の大一番のマウンドで背番号2が躍動した。九州国際大付の正捕手の野田が先発投手として登板。前日の準決勝でプロ注目の右腕から10安打を放った福岡第一打線を1失点、4安打に抑えて公式戦初完投した。「真っすぐが走っていてしっかり投げられた」と満足げに振り返った。

 先発登板は今大会2度目だった。エース香西一希(2年)が前日の準決勝で完投。「自分が投げると思っていた」と心の準備はできていた。3回まで無安打に抑え込み、連打を浴びたのは失点した9回のみ。自己最速の145キロをマークした力強い直球を軸に10三振を奪った。途中、楠城徹監督に「いけるか」と尋ねられると「投げます」と続投を志願。「決勝まで行ったら先発は野田と考えていた。思った以上に良かった」と楠城監督から絶賛を受けた104球だった。

 バットでも主役を張った。初回に2ラン、3回は適時二塁打を放ち、勢いをつけた。計4安打4打点で、三塁打が出ればサイクル安打達成という大暴れ。4本塁打を含む15安打、13得点の大勝の流れをつくった。

 中学時代に投手の経験はあるが、本格的に投球練習を始めたのは今夏の大会後だ。キャリアは浅いものの、決勝の先発も「ワクワクした」と動じなかった。「投手が香西の一人で不安だったが、野田と2人が柱になったのが収穫」と楠城監督は手応えを口にした。次の舞台は九州大会。野田は「必死で目の前の相手を倒していきたい」と投手と捕手の「二刀流」で来春の甲子園を目指す。(前田泰子)

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