千賀6年連続10勝の原点「本当に懐かしい」工藤監督1年目秋の光景

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ロッテ7-15ソフトバンク(25日、ZOZOマリンスタジアム)

 大きな「勲章」で、今季限りで辞任する工藤監督の恩に報いた。福岡移転後はチーム初となる6年連続2桁勝利。今季10勝目を挙げた千賀は「長く使ってもらったことに感謝しています」と率直に口にした。7年間指揮を執った名将の下でエースへと成長した。

 23日に4位が確定し、CS出場を8年ぶりに逃した。それでも上がった中5日のマウンドを「自分のわがまま」と表現した。前半戦は左足首のけがもあって1勝1敗に終わったが、後半戦は中5日や中4日もいとわずに投げて9勝2敗で七つの貯金をつくった。

 「ラストゲーム」は6回を6安打3失点にまとめた。初回にマーティンに154キロを右翼席上段へのソロとされたが、若手中心の打線が2回に一挙7得点で逆転に成功。その後は今季初の160キロをマークするなどギアを上げ、103球を投げてマウンドを譲った。

 「若い選手が集められたところから始まって、本当に懐かしい」。千賀は記憶をたどった。工藤監督が就任1年目でリーグ優勝と日本一を勝ち取った2015年。同年は4試合の登板にとどまった右腕は、秋季キャンプでの「工藤塾」で徹底的に鍛え上げられた。

 厳しい体力強化メニューを乗り越えた原動力は、先発への本格転向の決意。「僕の肩ではリリーフでは1年持たない」。16年に初の2桁となる12勝を挙げ、勝率第1位の初タイトルを手にした17年からは4年連続で日本シリーズの「開幕投手」を務めた。パ・リーグでは初の快挙だった。

 20年も「投手3冠」に輝くなど工藤監督の5度の日本一に貢献。ただ、今季は出遅れやけがもあっただけに「いろんなことを諦めて始まったシーズンで(東京五輪の金)メダルも2桁(勝利)も取れた。いろんな人に支えられた」。19日には国内FA権の取得条件を満たした。夢へまた一歩近づくシーズンになった。(鎌田真一郎)

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