退任会見の舞台裏 工藤監督が最後に語ったこと【全文】

西日本スポーツ

 今季限りで辞任したソフトバンクの工藤公康監督(58)が27日、ペイペイドームで記者会見を行った。

 就任7年目の今季は初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を逃し、チームは8年ぶりの4位に低迷したが、3度のリーグ優勝、5度の日本一を導いた。会見後、報道陣の取材に応じた。一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇

―会見での王会長の花束贈呈はサプライズか

 知らなかったですよ。申し訳ないですよ。

―チームに残せたと思うものは

 う~ん、どうですかね。これは残せた、という確信的なものは、自分の中では分からないですね。練習量ですか? う~ん、まあ、僕は厳しいことを選手に課しました。やっぱり人より上に行くとか、強いとか…僕自身がやってきたこともあるけど、そうやって練習することが何より、未来をつくることだという信念みたいなものはあるので。

 方法やタイミングは、それぞれあるかもしれないけど、今まで野球界の先輩たちに話を聞いて、会長とも話はしたけど、練習以外に方法はない。技術を磨くのも、心を磨くのも、体を鍛えるのも、練習しかないという風に言われていたし、僕自身もそう思って、現役の時もそうだったし、監督になっても、チームとしても、一人一人強くなるという風に思ってやってきた。そのくらいしかないかなと。

―「幸せな時間だった」と言っていた。報われる瞬間は胴上げか

 そうですね、報われたのはその瞬間、瞬間だと思うけど、みんなを見ていて、勝っていく姿とか喜んでいる姿とか、最後に優勝するということはそれだけ、そういうのが他のチームより多いということなので。そういう姿を見るのが好きだった。勝たなきゃいけないということは自分の中でしまって、試合の中で采配しないといけないけど。

 打たれた時にはあまり声をかけない方がいいなと思いながらも、声をかけることも多かったけど。過去の僕が仕えた監督さんの話の中にも、一番苦しい思いをしたチームが勝つと言っていた監督さんもいらっしゃったし、選手の中では8割から9割、苦しいことばかりだった。1割の楽しさとか、うれしさとか、喜びとかのために、苦しい思いをしてやってきたと言った選手もいた。

 楽はできないと思う。ただ、そこに向き合わないといけないのが野球選手かなと思う。選手には向き合ってもらって、自分で頑張って、自分自身で地位は作らないといけない。努力の先にあるものを、未来を見据えて、これからのホークスをつくってほしい。

―野球を考えなくていい日が来た

 次の仕事のことを考えないといけないけど…何をやっていても、その先のことを考えないといけないけど、野球を考えていると時間があっという間に過ぎ、これができれば絶対にいいスタートができるとイメージしながらやっていたので、本来はそういうのを考えるほうが好き。シーズンが終わる前から次のシーズンのことを考えていた。終わってからでは遅いので。

 ただ、そういう作業を(辞任を決めてから)1カ月くらいしなくて、目の前の試合に集中できたのも良かったと思うけど。複雑ではあった。

―大学院での勉学などに情熱を傾けていくことになるか

 情熱はあるので、そっち(休学中の筑波大大学院)もずっと待っていてくれている人たちもいるので、やらないといけないかなと思う。まあ、そういうのと関係しているかもだけど、違うこともやりたいとは思っている。徐々に今、メールやLINEを返しているところなので、縁があった方たちといろいろできたらと思っている。

―「九州各地でキャンプしたい」と言っていた。しばらくは福岡に?

 まだ決まっていないけど、お世話になった方々にあいさつ回りをしないといけない。東京でお世話になった方もいるので、そこに帰ったり、また(福岡に)戻ったりするのかな。落ち着くまでにはもう少しかかるけど、落ち着いたら1日くらいキャンプに行きたい。まずは。

 (自宅のある)横浜でセッティングはしている。もともと、次の用意はしてある。いつでも行ける。でも、監督をやっている間にたくさんの方に支えていただいているので、まずはその皆さんにしっかりとあいさつをしてからと思う。(次のページへ)

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