リチャード恩師へ「祝砲」次期監督藤本氏を「男に」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 新監督を男にする!! ソフトバンクのリチャード内野手(22)が28日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の巨人戦(アイビースタジアム)に「4番三塁」で先発し、第1打席に本塁打をマークした。29日に1軍監督就任が正式発表され、就任会見に臨む藤本博史2軍監督(57)は恩師と呼べる存在だ。9月に昇格し、今季7本塁打を放ち、潜在能力を見せつけた22歳が来季の活躍を力強く誓った。

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 「駆け付け一発」で藤本新監督の誕生を前祝いした。2回、先頭のリチャードが低めのカーブをすくい上げた打球は左中間フェンスを軽々と越えた。チームメートから怪力を冷やかされる“やじ”が飛ぶ中、この日からチームに合流した22歳が強い存在感を示した。

 「狙っていた球じゃなかったけど、自然と体が反応した」。アーチストの本能を見せつけた。4年目の今季、9月上旬に1軍デビュー。プロ初アーチを満塁弾で飾るなど、34試合で7本塁打を放ったが、「全然足りない」と、満足する様子はさらさらない。

 新監督の存在が来季への思いをより強くさせる。育成2年目の2019年、3軍で「飛ばす力だけなら柳田と同格」と才能を見いだされた。今季は2軍で不調に悩んだ時期もあったが、4番を任され続けた。「藤本さんがいなければ今の自分はない」と口にするほど、2人の師弟関係は強い。

 恩師の期待も当然高い。この日のリチャードのアーチについて「あれくらいやってもらわないと。来年、こっちも楽しみにしているわけだから」と笑顔。さらに「秋のキャンプでしっかりと(技術を)固めて、春のキャンプで『おっ、すごいな』というところを見せてくれれば、いい流れでいけるんじゃないか」と言葉が弾んだ。

 褒めるばかりではない。「今年(1軍で本塁打)7本は立派だけど、あとは確率を上げないと。チャンスの場面で初球の甘い球を簡単に見逃しているケースも多かった。メンタルの部分も成長しないとね」と、注文も忘れなかった。

 リチャードにとって来季は1軍定着、そしてレギュラー獲得を狙う重要な1年になる。「数字じゃなく、いけるところまで全力でやりつくそうっていう感じ」。自身の活躍は、そのまま師への恩返しとなる。「藤本さんを男にしたいですね」。新時代を迎えるホークスの主役になってみせる。(長浜幸治)

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