見えた昇格! J3首位快走熊本、快進撃のこれだけの理由

西日本スポーツ 鬼塚 淳乃介

 J3ロアッソ熊本が2018年以来、4年ぶりのJ2復帰を射程圏内に捉えた。クラブ新記録となる7連勝を達成するなど、12試合連続負けなしの安定感で首位をキープし、自動昇格する上位2クラブ入りが見えてきた。地元熊本県出身で、クラブ在籍9年目を迎えたDF黒木晃平(32)はチームの成長を実感したあるシーンを明かした。

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 黒木がチームの変化を実感した場面がある。4連勝で迎えた3日のホーム藤枝戦。3-0とリードしながら後半35、38分と立て続けに2失点した直後だった。11人がピッチ中央に集まり、円陣を組んだ。「大丈夫、ギアを上げて頑張ろう」。あらためて全員で戦い方を確認し、そのまま逃げ切りに成功した。

 低迷した近年は短時間での複数失点による引き分けや逆転負けが相次ぎ、今季序盤も同様の試合が見られた。チームの踏ん張りや一体感を象徴した藤枝戦の場面について、黒木は「そういうシーンをつくれるようになったのは成長したと思う」と振り返った。

 降格翌年から2年続けて夏場以降の失速で涙をのんできた。「原因は分からない」と、もがき苦しんできた。それだけにチームの結束と自信が表れたこの変化の意味は大きいと実感する。

 2008~10年に日本代表コーチを務めた実績のある大木武監督が就任して2年目。守備面での大きな改善が自信の要因だ。昨季までの4バックから今季は3バックに変更。継続してきた前線からの積極的な守備がかみ合い、ここまで22試合でリーグ最少の16失点の堅守につながった。

 黒木もこれまでの主戦場のサイドバックからセンターバックへと移った。「切り替えを早くして、前線から奪い返して攻撃できており、脅威になるプレーも増えた。やりがいを感じている」と充実感をにじませる。

 昇格圏の2位以内を目指す中、残り6戦で3位富山との勝ち点差は5。「この順位で試合できるのが毎試合楽しみ。いいプレッシャーでできるのがありがたい」と喜びをかみしめる。J2復帰へ油断はない。「100パーセントの力で勝って、最後に笑って終わりたい」と力を込めた。(鬼塚淳乃介)

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