「4位をいい意味に捉えて」藤本監督の強化方針

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ソフトバンクの藤本博史監督(57)が2日、ペイペイドームで行われた秋季練習に初めて合流した。冒頭に約30秒のあいさつを行い、4日から始まる秋季キャンプに向けて「練習量を増やす」と明言。8年ぶりにCS進出を逃し、時間をフル活用できる鍛錬の秋でチームと個人の「穴」を埋めることを目指す。五穀豊穣(ほうじょう)の秋を過ごし、来年の日本一奪還の土台づくりに取り組む。

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 真打ち登場は秋季練習2日目だった。ペイペイドームのグラウンドにできた円陣の中心で、藤本新監督は“所信表明”を行った。わずか30秒あまり。伝えたいメッセージをシンプルに訴えかけた。

 「今年は4位だったことを、逆に良い意味に捉えて。秋のキャンプがしっかりできるわけだから。今まではCSや日本シリーズに出て、秋のキャンプはなかなかできなかった。しっかり土台をつくって、個々のレベルを上げ来年に向けて頑張りましょう、と」

 1日まで秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」で指揮を執った将は、すでにチーム全体を把握済み。同じ日の秋季練習初日に約7分の訓示で選手たちを鼓舞した王球団会長とは対照的な姿だったが、それぞれの形でチーム強化にかける思いを示した。

 昨季まで4年連続で日本一を達成したチームが、ポストシーズンを戦わずして秋季キャンプを行うのは8年ぶり。練習量は「当然、増える」と言い切った。1日には小久保2軍監督が「ホークスの練習量は決してずぬけていない。(12球団で)真ん中より下ぐらい」と話した。その言葉に呼応するように「打撃練習は今まで10~15分だったものが、20~25分になる可能性はある」と方針を明かした。全体的な量を増やす狙いはあるが、やみくもにバットばかり振らせるわけではなく、質も求める。

 「増田、野村とかは、まず守備で標準になるぐらいにすればいいんじゃないかと。あるいは川原田みたいに守備で1軍に入ってくる選手は、打撃の力強さを付けた方がいいんじゃないか」。各選手のウイークポイントの克服に注力し、1軍の舞台で戦えるベースを整える考えだ。

 個の「穴」が埋まれば、チームの「穴」も埋まる。今オフは代打の切り札だった「右」の川島が構想外となり、「左」の長谷川が現役を退いた。「じゃあ、来年は誰が良いのかと。そこを狙ってバットを振るとか、守備固めとか、いろいろある」と奮起を促す。

 若さだけでは勝ち抜けないことも承知しながら、若手の成長がチームを活性化させることに着目。「みんなで戦っていかないといけないけど、この秋は若手にとってチャンスではないですか」。至る所に転がるレギュラー取りの好機に若鷹の目の色が変われば、来秋は「収穫期」を迎えられる。(鎌田真一郎)

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