小久保2軍監督が“時間無制限特打”導入明かす「しごきでも何でもない」その狙いとは

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ノーリミットで振りまくれ!! ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(50)が7日、宮崎秋季キャンプ第2クールから若手野手を対象に時間制限を設けない特打を行う考えを明かした。2月の春季キャンプでは1日1000スイングをノルマに課したが、今キャンプでは、より疲れ切った状態でバットを振ることで打撃力向上や精神面強化につなげる狙いだ。

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 「慣らし」の第1クールを終え「地獄」の第2クールに突入する。小久保2軍監督は、第2クールがスタートする9日以降の若手野手の練習メニューについて「こちらが時間を設けず、選手が打ち終わる時間を決める形での特打も入れていく」と“無制限特打”を導入することを明かした。

 アイデアの発端は、今季ヘッドコーチとして1軍の練習を見続けてきた中での気付きだった。「今は特打といっても20分、30分くらい。それじゃあしんどいところまでいかない」。今春は1日1000スイングを選手に課したが、今秋のキャンプイン前には「全球団を見てきたけど、ホークスの練習量は真ん中より下ぐらい。足りないですね」とはっきり口にした。

 自身の経験から「疲れの先にある感覚」の重要性を指摘する。「(現役時は)1時間ぐらいの特打で結構しんどかったけど『ゾーン』に入ってこれやと思ったら、打撃投手と2人しか入れない空間になる。ここのコースだけは全部ホームランになるとか。しごきでも何でもなく、そこで覚えることがある」。通算413本塁打を放った“アーチスト”もそうして生まれた。

 選手の成長を促すべく、コーチ陣には“放任”のススメも説いた。「自分の課題は自分で見つけて、どう克服するか。考える時間が大事。手取り足取りの指導じゃ伸びない」。ここにも体験談がある。「自分の課題に取り組んでいる時間、コーチにいられるのが僕は嫌だったので。頼むから早く帰ってくださいと思っていた」。選手目線を重視した指導法で、成長を待つ考えだ。

 世代交代期を迎えたチームにとって、若手野手の育成は喫緊の課題だ。「選手が(練習で)納得するまで付き合ったろうと。そういうところで精神的な強さも身に付いてくるし、強い体もできる」。妥協なき熱血指導で次世代の主力を育て上げる。(長浜幸治)

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