「まさか勝つとは思わんかったです」60年ぶり九州大会で快進撃、有田工が初のセンバツ切符グイッ

西日本スポーツ 鬼塚 淳乃介

 来春の選抜大会出場校選考の参考資料となる高校野球の秋季九州大会(第149回九州大会)は9日、鹿児島市の平和リース球場などで準々決勝4試合が行われ、60年ぶりに九州大会出場の有田工(佐賀)が海星(長崎)を2-0で破った。初の4強進出で選抜大会初出場に大きく前進した。九州国際大付(福岡)は今春の選抜大会で準優勝した明豊(大分)に13-0の5回コールドで大勝した。大島(鹿児島)はエース大野稼頭央(2年)の好投で甲子園春夏連覇の実績もある興南(沖縄)を3-0で下し、初のベスト4入りを果たした。長崎日大は佐賀商に7-1で快勝した。

 10日は休養日。11日に有田工と大島、長崎日大と九州国際大付による準決勝2試合が行われる。

   ◇   ◇

 60年ぶりの九州大会で大躍進を遂げ、初の選抜切符をぐっとたぐり寄せた。春夏合わせて甲子園計23回出場の海星に完封勝利で4強入りを果たした有田工。「まさか勝つとは思わんかったです…」。梅崎信司監督は驚きを正直に打ち明けた。

 エース塚本(2年)は9安打を許し、何度も得点圏にランナーを進められた。だがホームは踏ませない。奮投に打線が応えた。0ー0で迎えた8回2死二、三塁。土谷(同)が右前に運ぶ2点適時打で逃げ切った。「塚本のピッチングに尽きる。みんなこいつのためにと必死になったと思う」と梅崎監督。3安打に抑え込んだ初戦の秀岳館(熊本)戦に続く2試合連続完封をたたえた。

 「試合を重ねるごとにこんな成長するのか」。大会参加チームで最弱と自虐的に語る梅崎監督は驚く。新チーム発足当初は県大会1回戦突破ができればよいと考えていたという。そんなチームが九州4強まで上り詰めた。主将の上原も「ベンチの雰囲気がよくて一体になっている」と成長を実感する。

 部員28人の小所帯だ。学年の上下関係の壁がなく和気あいあいとし、大会中は宿舎で1年生が2年生の部屋で勝手にくつろぐこともあるなど「仲がいいのが一番」と上原。チームワークにも好影響を与えていると話す。

 選抜を確実にするためにも次戦が大事になる。上原は「ここまできたなら上を目指して戦っていきたい」と九州王者を見据えた。(鬼塚淳乃介)

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング