19年新人王の高橋礼が「失敗」からつかんだ復活へのヒント

西日本スポーツ 長浜 幸治

 140キロを取り戻す!! ソフトバンクの高橋礼投手(26)が10日、来季の先発復帰を目指し「直球磨き」を宮崎秋季キャンプのテーマに掲げた。第2クール2日目にブルペン入りし、オール真っすぐの45球を投げ込んだ。今季は開幕ローテーション入りしたものの、直球が走らずに1勝止まり。後半戦からは救援に回った。巻き返しを誓う来季に向け、今キャンプでは直球の力強さにこだわり抜く。

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 アンダースローから繰り出されたボールが捕手のミットを激しく鳴らした。高橋礼は真っすぐのみを38球投げ終え、一度はキャッチボールに移行したが、再び捕手に座ってもらい直球7球を「おかわり」。時折見せる白い歯が手応えを物語っていた。

 オール直球の投球に強い意気込みが表れた。「ストレートは僕の課題。必ず強い真っすぐを取り戻したい」。今季は先発ローテの一員として開幕を迎えたものの、不調で4月下旬に選手登録抹消。8月以降は中継ぎに回り、11試合の登板(うち先発5度)で1勝1敗、防御率5・82だった。雪辱を期す来季については「先発をやりたい」とはっきり口にした。

 2年前には140キロ中盤をマークした直球に狂いが生じた。原因は昨オフから習得に取り組んだカーブだった。「小手先で操ったせいで体幹が抜けた」。フォームからは力強さが消え、今季の最速は136キロにとどまった。

 投球の幅を広げようとしたことが結果として裏目に出たが、悔やむことはない。「あれがあったからこそ正しいフォームを考えられるようになった。シーズン中はこうすれば球速が戻るというのが分からなかったけど、今はこうしていけばいいという方向性は分かってきた」。今シーズン途中にはワインドアップ投法を取り入れるなど試行錯誤を繰り返してきたが、今キャンプでは体幹強化を重視し、体全体を使ったフォームへの改良に注力している。

 2年目の2019年には12勝を挙げ、新人王に輝いた右腕の復活を藤本監督も望んでいる。「1年目(のフォーム)はマウンドで跳びはねるぐらいだったからね。球速が上がって制球さえまとまれば十分、先発できると思う」と期待を口にした。

 「今年は戦力になれず、チームも4位に終わって悔しい思いがすごくある。それが今の練習に身が入っている要因。その気持ちは忘れずにいたい」。第5クールの24日にはシート打撃に登板することを明かし、「強い真っすぐでバッターを抑えるつもり」と力強い。サブマリン復活へ、充実の秋にする。(長浜幸治)

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