ソフトバンク、打撃練習で小久保杯 ゲーム感覚で打撃強化

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(50)が宮崎秋季キャンプ第3クール2日目の15日、打撃練習の中で“小久保杯”を開催した。生目第2球場で練習するB組の野手を対象に、キャンプでは異例の打球の的当て競争と本塁打競争を実施。ゲーム要素を取り入れながら、この秋、チームが求める「1点を取る細かい野球」や、体全体を使ったスイングを意識付けした。

 秋晴れの空の下、グラウンドに明るい声が響いた。秋季キャンプも中盤に入り、小久保2軍監督がコーチ陣の提案を基に取り入れたのが「的当て」と「本塁打競争」。それぞれ成績を集計しており、選手たちの表情は笑顔ながらも真剣だ。「秋にしかできないようなメニュー。ずっと(同じ練習を)やっていても飽きるので。少し目先が変わったりする」。指揮官は時折ヤジを飛ばしつつ、熱心にメモを取りながら見守った。

 午前中に行われた「的当て」は一、二塁間と二、三塁間にネットを置き、それらを交互に狙って打撃マシンのボールを打ち返す練習。6分間で競い、ゴロで当てれば1点、ライナーで当てれば3点というルールだ。最初に挑戦した3年目の水谷がライナー4発を含む11回的中で19点を獲得したが、以降の選手は大苦戦。惜しい打球には歓声も起こった。

 午後の本塁打競争で熱気はヒートアップした。内野手の高田や川瀬が打撃投手を務め、小久保2軍監督も20分以上腕を振り、1回3分を2セット。今季途中に阪神からトレード移籍で加入した通算37本塁打の中谷が、トップの15発で貫禄を見せつけた。一方、プロ6年間で本塁打ゼロの川瀬が1回目に4発。周囲を沸かせ、「風、来い」と叫んで笑いを誘った2回目はゼロで終わる“オチ”も付けた。

 練習には明確な意図がある。「的当て」は1軍の藤本監督も今秋に重視するチーム打撃の一環。小久保2軍監督は「遊び心を持ちながらヘッドコントロール、バットコントロールを上げてほしい」と説明する。本塁打競争についても「王会長が言う『体を使って振れ』というのが自然にできる」と、狙いを明かした。

 今後もファームの練習で定期的に取り入れる予定。時間無制限の特打など厳しい練習を課す一方、「メリハリも大事」と遊び心も忘れないのが“小久保流”だ。(伊藤瀬里加)

   ◇   ◇

 B組の打撃練習で193センチの大型外野手、3年目の水谷が存在感を見せた。的当てでは2位に6点差をつけ断トツ。本塁打競争でも11発で2位だった。的当てについては「狙ってそこに打つ難しさを感じた」と実感し、本塁打競争も「ホームランだけを狙って打ち続けるのは初めて。時間が限られた中、自分のスイングができないと焦りや力みが出る」と難しさを口にした。

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ