逆襲誓う上林、「内川塾」同門・鈴木誠也の米挑戦に発奮「悔しさある」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 脱「負け犬」宣言!! ソフトバンクの上林誠知外野手(26)が、宮崎秋季キャンプ第4クール初日の18日、レギュラー奪回への決意をみなぎらせた。2018年に全試合出場を果たして22本塁打を放ったが、ここ3年は打率1割台と苦しんでいる。元ホークスの内川聖一内野手(39)=現ヤクルト=との合同自主トレにともに参加した広島・鈴木誠也外野手(27)が今オフ、米大リーグ挑戦を表明。同じ「内川塾」で学んだ強打者を発奮材料に、上林は来季の逆襲を誓う。

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 夕暮れの空に高々と上がった上林の打球は、右翼フェンスを軽々と越えた。この日50本目の柵越えで「日課」のロングティーを締め、大粒の汗を拭った。

 「藤本さんと一緒だった年(2017、18年の1軍打撃コーチ時代)はロングティーをよくやっていた。懐かしい感じ」

 上林は17年に134試合に出場してレギュラーの座をつかむと、23歳のシーズンの18年は全143試合に出場。打率2割7分、22本塁打、62打点とブレークしたが、藤本監督が1軍から離れた19年以降は3年続けて打率1割台。今季はここ5年間で最少の出場39試合にとどまった。

 今季も打撃不振に苦しむ中、2軍監督として藤本監督から温かい言葉を掛けられた。「ずっと気にかけていただいたので。また一緒にできることがうれしいし、藤本さんのためにも打ちたい」と恩返しを誓う。

 奮起を促す出来事があった。広島の鈴木誠が今オフにポスティングシステムを利用しての米大リーグ挑戦を表明した。2人には共通点がある。上林は15年、1学年上の鈴木誠は16年から当時ホークスの主力打者だった内川の合同自主トレに参加。19年まで「内川塾」で腕を磨いた(18年は鈴木誠がけがで不参加)。

 上林は「セ・リーグの中で一番意識していた選手。あっちでどんな活躍をするのか見てみたい」と期待を口にしながら、本音も明かした。「年齢は一つしか違わない。年上にも負けたくないという思いで常にやっているし、悔しさもある」。同門の強打者を自らへの刺激にするつもりだ。

 来季に向けては「フル(全試合)で出たこともある。そこが一つのノルマ」とレギュラー奪回に意欲を見せる。同時に自身の現状を冷静に見ている。「この世界は結果を残せないと、何を言っても負け犬の遠ぼえにしかならない。きっちり成績を残した上で、何か言葉を言えたらいいなと思っている」。きつい言葉を使って、並々ならぬ決意を示した。

 今キャンプでは最短距離でボールを捉えるスイングを意識し、黙々とバットを振り込んでいる。藤本監督は「だいぶ固まってきた。長谷川(打撃コーチ)も『これ(を続けていけるの)だったらいけますよ』と言っていた」と目を細めた。21年秋。屈辱にまみれた男の逆襲が始まった。(長浜幸治)

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