全国切符を逃した3年生の涙を背負って 最終区間で逆転V「爪痕残そうと思っていた」

西日本スポーツ

 男子第74回、女子第33回全九州高校駅伝(西日本新聞社など後援)は20日、佐賀市のスポーツパーク川副を発着点とする男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロで行われた。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大のために中止となり、2大会ぶりの開催。男子は大牟田(福岡)が2時間5分8秒で7大会ぶり24度目の優勝を飾った。女子は神村学園(鹿児島)が1時間7分57秒で5大会連続9度目の優勝を果たした。

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 大舞台で勝ちきれる強さを証明した。大牟田は最終7区で花本が大分東明のアンカーをかわし、九州王者に返り咲いた。32秒差をまくった花本は「爪痕を残そうと思っていた。人生で一番うれしい」と振り返った。

 全国高校駅伝の出場権を懸けた10月末の福岡県大会で3位となり、都大路の出場切符を逃した。花本は負けて涙する3年生の姿を見て悔しさを募らせ、先輩の思いを背負って九州路を走りきった。

 2区では青木が区間賞の走りで勢いを付けた。アンカーを務めた福岡県大会では脱水症状により失速したが「悔しさを乗り越えていかないといけない。強い大牟田を見せたかった」と意地を示した。

 赤池健監督は「駅伝の悔しさは駅伝で取り戻すしかない。2位と1秒差で獲得した区間賞には、青木の気迫が感じられた」と目を細めた。九州のライバルを倒したレース。「次に向かって踏み出すという意味でも、価値ある優勝になった」と感慨を示した。

 花本は「全国大会の出場を逃してから、1日を大切に過ごして、ここまできた。来年は都大路で優勝できるように力をつけたい」と前を向いた。1年生から3年生まで一丸となってつないだレースには、伝統校の底力が込められていた。(松田達也)

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