日本シリーズ見た方がいい 藤本監督が選手に勧める理由

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ソフトバンクの藤本博史監督(58)が20日、若手に日本シリーズの「観戦のすすめ」を説いた。昨季はともに最下位だったオリックスとヤクルトの頂上決戦は同日に開幕。ウエスタン・リーグでも対戦するオリックスは、今季は2軍で多くプレーした選手もベンチ入り。2軍戦でしのぎを削ったライバルの姿も糧にして、来季の巻き返しの鍵を握る若手の心がさらに燃え上がることを期待した。

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 秋季キャンプの第4クール3日目。野手はシート打撃の後にアメリカンノックを受け、午後3時ごろに全体練習を終えた。特打や特守もなく、多くの選手が通常より約2時間早く球場を後にしたこの日、オリックスとヤクルトによる日本シリーズが開幕した。

 試合の開始予定時刻は午後6時。この時間に選手が宿舎にいることができる状況をつくった藤本監督は「(日本シリーズを)見てくれた方がいいですよね。来年は見るんじゃなしに、そこでやるというぐらいの気持ちになってもらいたい」と観戦のすすめを説いた。

 特にオリックスにはウエスタン・リーグで対戦経験のある選手も多い。第1戦も吉田凌、頓宮、太田、佐野皓ら2軍でも多くプレーした面々がベンチ入り。今後は山崎颯の先発も予想されている。今季は2軍を指揮した藤本監督もよく目にした選手ばかりだ。

 「あの選手が1軍でできるなら、おれらだってもっとできるじゃないかと思ってくれたらいい」。今季はウエスタン・リーグでオリックスに18勝11敗と勝ち越した。昨季までV4を果たした舞台を逃し、ライバルに後れを取った悔しさは今後の糧になると強調した。

 だからこそ、藤本監督は選手の自覚に信頼を寄せる。「オフは選手の時間だから『見ろ!』とは言わない」と話す一方で「見るのも勉強。ほとんど見ているんじゃないですか」と含み笑い。山本と奥川の投げ合いで始まった熱戦にくぎ付けになることを予想した。

 チーム内の競争も刺激にする。シート打撃では昨季の日本シリーズで最高殊勲選手に輝いた栗原が本塁打を放つ一方、復活を期す上林は目立った活躍がなかった。「今年の初めは競争していたんだから、上林にも当然できると思ってほしい」と奮起を促した。

 秋季キャンプも終盤に入り、若手の変化も感じ取っている。「野村、柳町、佐藤(直)、増田とか目の色を変えてやってくれている」。藤本監督は名前を次々に挙げて競争をあおった。最高峰の戦いとチーム内の競争を“燃料”にして、世代交代を担う若手の成長を促す。(鎌田真一郎)

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