2位指名の慶大・正木が進化のV弾 球団幹部「ポジション争い面白くなる」

西日本スポーツ

  ソフトバンクからドラフト2位指名を受けた正木智也外野手(22)=慶大=が、来季の外野のレギュラー候補に名乗りのアーチをかけた。21日に神宮球場であった明治神宮野球大会の大学の部準々決勝、東農大北海道オホーツク(北海道)戦で先制V弾となるソロを右翼席へたたきこんだ。秋のリーグ戦はノーアーチと苦しんだ大砲候補が復調し、神宮では自身初となる逆方向弾で潜在能力を示した。

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 乾いた打球音が神宮球場に響いた。2回、先頭の4番正木が相手右腕の外寄りの真っすぐ、138キロを逆方向にはじき返した。美しい放物線を描いた白球は右翼席で弾む先制のソロアーチとなった。「感触は完璧。こういう場面で打ててうれしい」。チームを7回コールドの快勝に導くV打に笑みをこぼした。

 プロ入りを前にさらなる進化を示した一発だ。「逆方向への本塁打は、4年間ずっと目標にしていた。(神宮の)右中間には打ったことがあるが、ライトの上は初めて」。大学生活最後の大会で大きな手応えを感じる一打を運んだ。

 豪快弾につながった要因は「インサイドアウトを徹底してやって、右方向に長打が出るようになっていると感じていた」と分析する。秋のリーグ戦でチームは連覇を果たしたが、自身は打率2割6厘で本塁打はなかった。待ち焦がれた一発で、頂点を目指すチームを勢いづけた。

 球場には、ソフトバンクの永井智浩編成育成本部長兼スカウト部長が訪れていた。成長を証明するアーチに「いい本塁打だったね。広角に長打が打てる魅力をあらためて見せてくれた。(外野の)ポジション争いは面白くなるんじゃないかな」と目を細めた。この試合の正木は一塁でのスタメンだったが、右翼などの外野をこなすだけに、1年目からレギュラー争いに食い込む可能性を認めた。

 藤本監督は柳田と栗原のレギュラー起用を明言しており、外野の残る枠は一つだけだ。永井部長は「右打者というのも大きい」と説明するように、右の外野手の台頭が急務というチーム事情も大きい。

 外野のレギュラー争いは上林、柳町、真砂、佐藤直らライバルがひしめく。プロ入り後の激しい競争に挑む前に、まずは慶大を「4冠」(全日本大学選手権、春秋リーグ戦、明治神宮大会)に導くことに全力を注ぐ。未来のホークスを担う大砲候補が栄冠に近づくほど、来季の定位置争いが熱を帯びてくる。(山田孝人)

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 育成2位の仙台大・川村も一発でアピール 

 ソフトバンクから育成ドラフト2位で指名された仙台大の川村が本塁打を放ち、全国の大舞台で持ち前の打力をアピールした。国学院大との初戦で1点リードの4回に相手左腕の真っすぐを捉え、右翼席へソロアーチ。リードを広げたが、チームが2点リードの8回に5点を奪われて逆転負けを喫し、悔しい形で大学生活に幕を下ろした。勝負強さを兼ね備えた左打ちの外野手は、福岡で始まる次のステージに向けて「大学生活でいい仲間と出会った。その思いも背負って頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。

 

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