「誰?」から5年…アメフト福岡SUNSが最高峰リーグ昇格「地方からもトップ目指せる」

西日本スポーツ 前田 泰子

 アメリカンフットボール社会人Xリーグ1部(X1)エリアのイコールワン福岡SUNS(サンズ)は21日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われた今季最終戦で電通キャタピラーズを55-7で破り、来季のX1スーパー昇格圏内の4位以内を確定させた。九州唯一のXリーグのチームが創部5年目で日本最高峰のリーグへ駆け上がった。元お笑いコンビ「ブリリアン」のコージ・トクダはホームで初出場し、来季の現役続行を宣言した。

   ◇   ◇

 時計表示が残り5秒になると、フィールドとスタンドで同時にカウントダウンが始まった。「5、4、3、2、1」。終了の笛が鳴り、創部5年目で最高峰リーグへの昇格が決定。「よっしゃ、ようやく来たなと思った」とチーム創設者の吉野至代表は一つの目標を達成し喜びをかみしめた。

 上位4チームが入れ替え戦なしで昇格できる今季は、開幕戦でアサヒ飲料に逆転負けしてスタートした。「負けた瞬間、今季が終わったと思った」と吉野代表は振り返る。その後チームは立ち直り4連勝し、電通との最終戦は圧勝。第2QでWR伊藤嵩人が40ヤードのスーパーキャッチからタッチダウンを奪うなどして得点を重ねた。ディフェンスでは相手の攻撃をタッチダウン1本に抑え、DEコージ・トクダは「これまで悩んできたが、今までの反省を全て生かして出し切った」とうなずいた。

 チームを立ち上げた2017年には九州の人たちに全く認知されていなかった。PRのビラ配りをしても「誰?」という目で見られた。この日は会場に3262人のファンが集まり、メインスタンドはサンズのシャツを着たファンで真っ赤に染まった。「こんなに応援されているんだと試合前に涙が出るくらいうれしかった」と吉野代表はファンの広がりを実感した。

 来季は九州で唯一のXリーグ所属チームとして関東、関西の強豪チームと戦う。「地方からもトップを目指せるんだと発信し続けたい」と吉野代表。九州のアメフト界を照らす太陽としてこれからも輝き続ける。(前田泰子)

PR

スポーツ アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング