「演じながら今を生きる」金沢さん舞台で貴重な経験 HKT48月イチ報告㊤

西日本新聞 古川 泰裕

 11月26日に活動開始10周年を迎えるHKT48。12月1日発売の2ndアルバム「アウトスタンディング」の詳細も発表され、その歩みを加速させている。若手メンバーの卒業発表が相次ぎ衝撃も広がったが、10月から11月にかけ、矢吹奈子や田中美久は多方面で活躍を見せ、坂口理子と渕上舞の事務所移籍や運上弘菜のフォトブック発売決定など朗報も届いた。1期生の熊沢世莉奈(24)、4期生の地頭江音々(21)と松本日向(20)、5期生の田中伊桜莉(19)と振り返った。(聞き手は古川泰裕)※取材は11月4日

 -田中伊桜莉さんが初登場。

 田中「はい、お願いします…(小声)」

 熊沢「おめでと!」

 -先輩から企画の趣旨を説明してもらえますか。

 熊沢「雑談です」

 -一応、毎月の出来事を振り返るという体が…。

 熊沢「ははは(笑)」

 -10月はどんな月だった?

 地頭江「9月、10月は忙しかったです」

 熊沢「ねねちゃんは忙しかったね」

 地頭江「舞台と公演が一気に来たので」

 -10月3日に「東京アイドルフェスティバル(TIF)」に出演。10月のTIFは新鮮。

 地頭江「確かに。観客も久しぶりに入ったし」

 -昨年はHKTは辞退した。

 松本「そうそう。でも(出番が)お昼だったので、真夏みたいでした。めっちゃ暑かったです」

 -8月よりは少し涼しいけど…くらいな感じ?

 松本「そうですね。8月よりはマシだった気がしますけど、普通に暑かったです。みんな真夏って言っていました」

 -客を入れたフェス形式のステージも復活してきている。

 松本「お客さんがどんな感じか見えなかったけど、HKT48の枠で(チケットを)取ってくれたお客さんのエリアはめっちゃ区切っていて少なかったです」

 -そうこうしているうちに地頭江さん出演の舞台「しゃーSHE♀彼女」が10月7日にスタートした。

 地頭江「(10月)4日くらいには箱入りしていて、(豊永)阿紀ちゃんと楽屋で『TIFいいなー』っていう話をしていました。こっちはこっちで頑張ろうって感じだったんですけど。(舞台は)すごく勉強になりました。HKTにいる以上、メンバーとお仕事をする機会が圧倒的に多くてグループ外の人と触れ合うことがなかなかない。今までに出ていたものも、コント劇とか必ず誰かメンバーがいるところだった。北九州映画実行委員会の映画『想い出を、ラブソングに変えて』も、じーなさん(神志那結衣)たちがいたし、メンバーに囲まれてお仕事をすることばかりだったので。本当に1人で初めて知らない人の中にポンッと入ったので、勉強になったし、違う世界というか、学ぶことが多かったなと思います」

 -けっこうな数のメンバーが見に来ていた。

 地頭江「けっこう来ていましたね。でも逆に、メンバーに見られると気まずい内容が多かったので…」

 -なかなか踏み込んだ内容だった。

 地頭江「まあ『ある』と思われると気まずい内容なんですけど、どこかでありそうな女子会というか、そういう世界もありそうだなっていう話ではあったので」

 -会場は小さな劇場で、短い話が続くオムニバス形式。非常にリアルな「演劇」感があった。

 地頭江「すごくぜいたくな話にはなるんですけど、あんなに見てくれている人とすごく近いっていう環境が初めて。距離感も難しかったし、客席の奥の人まで自分のことを見ているのが見える。普段は16人とかなので、目線が散らばっているじゃないですか。劇場公演にしろ、何にしろ。でも私がしゃべると、そこにいる全員が私のことを見ていて。しかも、その目線が全部見えちゃう。それがすごく緊張しました。あと、ファンの人も『この人が来ている』っていうのが分かる距離だったから、それもすごく緊張しましたね」

舞台「しゃーSHE♀彼女」で熱演を見せる地頭江音々(左)

「褒められたことを追うな」「100回やったら100回違うことをして」

 -劇場よりも近い距離だった。

 地頭江「本当に。劇場より全然近いです」

 -そこでけっこう、どぎついせりふを吐くと。

 地頭江「いやもう、本当に何回も言うんですけど、ファンの人に嫌われるんじゃないかと思って心配でした」

 -ドラマ収録と舞台という現場。脚本・演出はドラマ「半沢直樹」も手がけた金沢知樹さんだった。

 地頭江「金沢さんがやっぱりすごい人なので、けっこう萎縮していたというか。どういう人かも分からなかったし、どういう形で稽古するのか分からなかったんですけど、すごくアットホームな感じでもあったし。『演技をしないで自分のままでやってほしい』って言われて。役の中に自分との共通点を見つけて、それを見つけたらそこを強くしていって、自然な感じでやってほしいって言われました。演技って、演出家で決まるじゃないですか。自分がどう演じるかもそうですし、話の雰囲気もそうですけど。金沢さんはすごくやりやすかったし、すごく難しい要求もあったんですけど、比較的やりやすい場所ではあったんじゃないかなと思うし『この人はすごく尊敬できる』って思いました。そういう人に出会えて、お仕事ができたのもいい機会だったなと思いました」

 -ゲネプロが始まる前に「演技をしないで、ここにいることだけ忘れないで」という演出があった。

 地頭江「そうですね。リハもそうだし稽古もそうだし『100回やったら100回違うことをして』っていうことをよく言われていました。例えば演技が始まる前にソファに座っている描写があったとして、せりふも何もないので自由に動いていい場所なんですけど、ただソファに座っているだけの日もあれば、窓が開いていたら窓を閉めに行くとか、今の現場、現状を見て動いて、って感じでやっていて。すごく簡単そうに見えてすごく難しくて。『褒められたことを追うな』っていうふうにも言われるんですけど、演じながら今を生きるって難しいというか。すごく偉そうなことを言ってしまっているんですけど、すごく難しかったです」

 -金沢さんは長崎県出身。

 地頭江「あっ、そうなんですか? 大阪かどこかかと思っていました」

 -「半沢直樹」の脚本を手がけているけど、芸人としてのイメージも強いとか。

 地頭江「そうですね。ゴリけんさんと同期で」

 -先輩記者は「金ちゃんや!」と驚いていた。

 地頭江「はい、金ちゃんって呼ばれています」

 スタッフ「恋愛バラエティー番組『あいのり』に出演されていた」

 地頭江「そう『あいのり』!」

 松本「『あいのり』?」

 地頭江「へえ~!」

 スタッフ「一番初期の『あいのり』の象徴みたいな人だった」

 地頭江「そうなんだ!」

 松本「絶対有名や」

 地頭江「芸人さんを卒業されて、演出家とか監督とか、脚本も書かれていて」

 松本「すごい」

 -きゅうりちゃん(大のキュウリ好きの田中伊桜莉)は「あいのり」を見たことある?

 田中「…最近のは見ていました」

 -まだ続いているのかな。

 松本「分からないですけど、けっこう好きで見ていました。リアルで面白くて」

 -想像していたより体が大きかった。

 地頭江「すっごいでかいです(笑)。声もでかいから、『ちょっと演技の見本を見せるね』っていうので大きい声を出されると『おお…!』ってなっちゃいます。でもすごく優しいです」

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