ソフトバンクのドラフト1位風間が欲しいタイトル 「何度も取りたい」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ソフトバンクからドラフト1位指名された風間球打投手(18)=秋田・ノースアジア大明桜高=が、伝説のエースに肩を並べる。22日に東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1100万円(金額はいずれも推定)で合意。最速157キロ右腕は300勝に続くプロでの新たな目標にホークスでは斉藤和巳氏(西日本スポーツ評論家)しかいない沢村賞の複数回獲得を挙げた。2012年に同賞を獲得した高校とホークスの先輩摂津正氏の助言を胸に刻み、先発投手の頂を目指す。

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 入団交渉を終えた後の記者会見で契約金に話題が及ぶと、風間ははにかんだ。「(ゼロが多くて)数字がちょっと分かりづらかったです…」。それでもプロでの夢を語る口調は、18歳とは思えないほどはっきりとしていた。

 「沢村賞は一番目標とするタイトル。何度でも取りたいですね」。同じ22日にオリックスの山本が全会一致で初受賞を決めた同賞は、先発投手として最高の名誉。ソフトバンクでは2012年に摂津氏が獲得したのが最後だ。ノースアジア大明桜高の前身、秋田経法大付高のOBでもある摂津氏からはプロとしての心構えを教わった。11月中旬に会話を交わしたといい「けがが一番選手生命を変えてしまうと言われた。そこを意識してやっていきたい」と感謝を口にした。

 ソフトバンクで沢村賞を獲得したのは摂津氏を含めて過去4人(延べ5度)で、複数回受賞は03、06年の斉藤氏のみ。1989年から同賞の対象となったパ・リーグでは斉藤氏と田中将(楽天)だけだ。DeNA1位の小園(市和歌山高)、阪神1位の森木(高知高)とともに「高校ビッグスリー」と称された風間は、ドラフト指名時に「1年目で球速160キロ」、指名あいさつでは「プロ通算300勝」を目標に掲げた。複数回の沢村賞獲得も加え、夢も「ビッグスリー」だ。

 無限大の可能性を秘める右腕は、課題も自覚している。「下半身が細いので、太くして、軸がしっかりとできるように。できれば早く活躍したいけど、まずは1試合を投げきれる体をつくりたい」と冷静に自己分析。藤本監督も22日のオンライン取材で来春キャンプのB組(2軍)スタートを示唆しており、風間は地道に歩みを進める。

 この日の会見で、風間は自ら背番号1を付けることも明かした。「本当に自分でいいのかなというのはすごく思ったけど『1』という番号をしっかり自覚して。チームで一番活躍できるようにやっていきたい」。球団の投手では56~60年の金彦任重(かねひこ・たかしげ)以来62年ぶりの“エースナンバー”。最速157キロ右腕が先発投手の最高峰を目指していく。(長浜幸治)

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