遊撃レギュラー白紙は「当たり前」今宮は覚悟を持って来季に挑む

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ショートストップは譲らない! ソフトバンクの今宮健太内野手(30)が23日、定位置争いの必勝を誓い、来季のシーズン完走を宣言した。藤本監督は遊撃のポジションについて白紙とし、来春キャンプで競わせる方針。ゴールデングラブ賞5度の名手も近年は負傷との闘いが続き、危機感を感じている。左脛骨(けいこつ)の骨挫傷でリハビリ中ながら、経過は順調。肉体改造と課題の打撃力向上で存在感を見せつける。

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 ファームの本拠地、タマスタ筑後の室内練習場で、今宮が軽快にボールをさばいた。10月21日の日本ハム戦で左脚を負傷した後、ノックを受けたのは初めて。「全然問題なくやれている」。来季の厳しい定位置争いのスイッチを入れた。

 2017年までゴールデングラブ賞を5年連続で受賞した名手も、立場が安泰なわけではない。藤本監督は来季のレギュラー争いについて柳田、栗原、甲斐以外は白紙だと強調。遊撃候補として24歳のドラフト4位ルーキー、野村勇内野手(NTT西日本)の来春キャンプA組スタートを明言し、今季は中堅との併用だった牧原大も「まずはショート」と競わせる方針。今宮も「当たり前だと思う。一年、一年が勝負だなと毎年思っているところはある」と決意を口にした。

 だからこそリハビリと並行して来季への準備も進めている。まずは肉体改造。近年は控えていたが、今季途中から再開したウエートトレーニングをオフも継続する。「もう一度、143試合ゲームに出るという目標設定をするのであれば、そこは必要なのかなと思う」。驚異的な身体能力が生み出すスーパープレーは172センチの体に大きな負担がかかるだけに、シーズンを戦い抜く体をつくり直す。

 今季打率2割1分4厘にとどまった打力の改善も定位置死守の課題に挙げる。「今年に関してはたくさんのことをやり過ぎたなと後悔している部分がある。一本化できなかったというか、ふらついた部分があった」。現在は「体を振らないこと」を言い聞かせ、打撃練習を勢力的にこなす。バットは「軽すぎると振っちゃう部分がある。重みを生かしてというのはありなのかな」と来季は今季よりも20~30グラム重いものを検討している。

 秋季キャンプ打ち上げの25日限りでリハビリ組を“卒業”し、自主トレーニングを行う予定。「競争の世界。自分の思っていることをやって勝負できたらと思うし、それでダメなら自分に実力がないだけ。しっかりと勝てるように頑張りたい」。守り続けてきた内野の要は、誰にも譲らない。(伊藤瀬里加)

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