ソフトバンク4位のNTT西日本・野村勇が都市対抗で劇的一打 期待の即戦力「ショートで勝負」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ソフトバンクからドラフト4位指名を受けている野村勇内野手(24)=NTT西日本=が28日、即戦力ルーキーとして存在感をアピールした。

 同日に東京ドームであった都市対抗野球大会の1回戦エイジェック戦で、サヨナラ打を含む2安打マルチなど攻守で貢献。藤本監督から来春キャンプでのA組入りを明言された期待の新星が、大舞台で御礼の劇打を披露した。

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 重圧のかかる場面でも冷静さを保ち、鋭くバットを振り抜いた。1ー1の9回1死満塁。4番遊撃の野村勇が相手右腕の初球、真ん中に入ってきたチェンジアップを捉えた。左前に運んだ打球を見届けると右拳を握りしめ、歓喜する仲間の元へ笑顔で駆け寄った。

 8回まで無得点で1点のリードを許すなど、劣勢の中で劇的なサヨナラ打をマーク。NTT西日本を2回戦へと導いて「熱くなる場面だったけど、熱くなりすぎずに冷静にいけた」。そううなずくヒーローは、3回の安打を含めて2安打マルチで1打点と躍動した。

 1試合の入場者は1万5000人を上限とし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年は実施を取りやめていた名物の応援団が復活して盛り上げた今大会。独特の雰囲気もあり「初戦の難しさや緊張もあり硬さがあった」と初回は好機で凡退したが、最後に試合を決める仕事をしてみせた。

 大舞台で強い存在感を示した野村勇にソフトバンクも大きな期待を抱く。藤本監督はすでに「A組でいこうと思う」とドラフト2位の正木(慶大)とともに来春キャンプでの抜てきを明言。野村勇も「光栄でうれしく思う。恥じないように頑張りたい」と表情を引き締めた。

 同時に藤本監督は、現状レギュラーは白紙状態の遊撃での起用も口にしている。内外野を守れるユーティリティーだが、遊撃挑戦は今年に入ってから。それでも「僕自身も、ショートで勝負したいと思っている」と言い切り、1年目から果敢に挑んでいく決意だ。

 この日は遊撃でフル出場し送球がやや乱れたシーンもあったが、50メートル5秒8の俊足を生かした守備範囲の広さなど、随所に高い身体能力も披露。「まだまだ実力は足りないけど、頼れるショートになれるように頑張っていきたい」とひたすら高みを見据えている。

 今大会には弟で鷺宮製作所に所属する工(たくみ)も東京ガスの補強選手として参加。「2人そろって出られるのは最初で最後。いい思い出にできたら」と、優しい兄の表情も見せた野村勇が目指すのは頂点だけ。プロ入り前にチームへの恩返しを果たし、新天地へと向かう決意だ。(山田孝人)

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