ホリエモン新球団参入で22年は3球団、23年は4球団に拡大か 九州の新たな独立リーグの現在と未来

西日本スポーツ 森 淳

 火の国(熊本)、大分の2球団で始まった野球の独立リーグ「ヤマエ久野九州アジアリーグ」は火の国の優勝で1年目を終え、2年目へ動きだした。来季は実業家の堀江貴文氏が北九州市に設立した「福岡北九州フェニックス」が加わり、3球団で争う。生まれたばかりの新リーグは、地域への浸透と拡大へ変化を続ける。現状と今後を追った。(森 淳)

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【1】結果 今季は火の国が23勝9敗で圧勝した。社会人の熊本ゴールデンラークスという母体があり、大分は新設という違いもあった。今後の盛り上がりに向けてレベルの高い競争は欠かせないだけに、大分の奮起はもちろん、北九州にも期待がかかる。

 有観客1試合平均の観客動員数は火の国543人、大分342人。リーグを運営する九州アジアプロ野球機構の田中敏弘代表理事は「目標を高く設定すべきだが、コロナ下でよくやったかなと捉えている」と話す。

 火の国の数字は独立リーグ全体を見渡しても最多のルートインBCリーグ栃木の683人に次ぎ、新潟の513人を上回る。来季は各球団36試合ずつ対戦。計72試合に、ソフトバンク3軍との交流戦5試合も加え77試合制で勝率を争う。今季のような四国アイランドリーグplusや琉球ブルーオーシャンズとの交流戦は行わない。開幕戦は3月19日、北九州がホームに火の国を迎える。

【2】運営 雨天のほか新型コロナウイルス関連での中止も頻発。順位が決まったこともあって延期分の4試合を消化せず終えた。

 火の国の神田康範社長によると、運営費は当初1億2000万円と見込んでいたが、最終的に1億6000万円ほどになった。収支は黒字ながら、支出は抑えていく方向だ。大分は森慎一郎社長によると約7500万円の運営費を捻出。健全経営に向け、継続、新規のスポンサー獲得に取り組んでいる。

【3】NPBとの関係 火の国は、広島を退団してNPB復帰を目指していた小窪哲也を6月に獲得。支配下登録期限直前の8月末にロッテ入りした。ドラフトでも、火の国から左腕の石森大誠が中日から3位指名された。今秋ドラフトの独立リーグ勢では最高順位で、初年度の人材輩出として大きな成果があった。今後はソフトバンクから育成選手の派遣の受け入れに向け調整が進む。

【4】今後 田中代表理事は10月の会見で、現在加盟球団のない地域で参入希望の問い合わせが3件あり、2023年度は4球団を想定していると明かしている。将来的には九州・沖縄8県で計8球団、上位と下位の2部制も視野に入れる。社会人との交流戦、学生も交えた九州規模の大会のほか、中学生の軟式野球や、女子野球のリーグを創設する構想もあり、さらなる取り組みを進めていく。

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