スピードスター周東、マイナスから再スタート誓う

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ソフトバンクの周東佑京内野手(25)が1日、育成選手時代へ「原点回帰」し、V字回復することを誓った。この日、ペイペイドーム内で契約更改交渉に臨み400万円減の年俸3600万円でサイン。今季は9月に右肩の手術を受け、出場試合数も70(昨季103試合)にとどまり、現在もリハビリを続けている。育成ドラフト出身選手として昨季は初のタイトルとなる盗塁王に輝いた俊足が「マイナス」から巻き返す。(金額は推定)

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 昨季は盗塁王に輝き「倍増」の大幅アップを勝ち取っていた周東は、現状を冷静に受け止めていた。「誰がどう見てもダウンでしょ、という感じなので。ダウンに驚くことはない」。10%減の年俸3600万円でサインした後も、感情の揺らぎを見せなかった。

 近年、固定できていなかった「1番打者」の最有力候補として、今季は開幕戦から1番に座るも打撃不振に陥り定着できず、度重なる故障にも見舞われた。帰塁の際に痛めた右肩は手術を受けなければならないほどの重傷。シーズン後半からはリハビリに明け暮れた。

 出場試合数は103→70、盗塁数も50→21まで減少した。グラウンドどころか、ベンチにもいられず「情けない。野球が仕事なのに、それができない。仕事を放棄しているようなもの」とシーズン中の心境を吐露。その間に、二塁には三森が定着した。

 「本当に負けられない。こういうけがだったり、気の抜いたプレーをしたりしたら、すぐ代わりはいる」。レギュラーに手を掛けていただけに、じくじたる思いが募る。「0どころじゃない。マイナスからのスタート。元が育成から上がった。そういう時を思い出し、泥くさくやっていかないといけない」

 昨季は13試合連続盗塁のプロ野球記録をつくり、育成ドラフト出身選手として初のタイトルを手にした。万全に動けない、この期間にスポーツ医学など体に関わる知識も蓄積中。波瀾(はらん)万丈のスピードスターは、転んでもただでは起き上がらない。(鎌田真一郎)

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