右肘手術から復活の甲斐野、勝負の4年目は「勝ちパターンで50試合投げる」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ソフトバンクの甲斐野央投手(25)が4日、4年目の来季の目標にシーズン50試合以上登板を挙げた。昨年12月の右肘手術を乗り越え、2年ぶりに1軍に帰ってきた今季は22試合に登板。1年目に65試合に登板した右腕への球団の期待は大きく、契約更改交渉では200万円減の年俸3600万円でサイン。約5%ダウンにとどまった“温情査定”に奮起し、来季のV奪回への貢献を改めて誓った。(金額は推定)

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 20分に満たないスピード交渉を終えた甲斐野の表情はすっきりしていた。「もっと下がると思っていたので、納得してサインさせていただいた」。3年目の今季は22試合に登板して防御率4・35。予想より少ない約5%ダウンの“温情査定”に迷うことはなかった。

 1年目の2019年に65試合に登板したが、2年目の20年は右肘を痛めて1軍登板はなく、12月には手術も受けた。年俸も5000万円から3800万円へ24%もダウン。2年ぶりの1軍登板を果たして臨んだ今回の契約更改交渉では、球団の思いを感じ取れた。

 「『期待しているよ』と言ってもらえたので。『期待していないよ』とは言われないと思うけど、目を見れば分かること。頑張ろうと思う」。藤本監督の下で覇権奪回に挑む来季も「勝ちパターンで50試合投げられるように」と目標がぶれることはない。

 フル回転した1年目を「『よっしゃ行くぞ!』を65回繰り返した感じ」と振り返る。締めくくりとなった11月の国際大会「プレミア12」の祝勝会後、宿舎のベッドで「1年間無事でありがとう」と思いを込めて腕や足をなでたが、酷使した体は悲鳴を上げていた。

 当時は高揚感や充実感もあり、体や心の変化に気づけなかった。「自分ではそう思わなくても、脳や体はストレスと感じる部分がある。そんな部分でも自分の体に良いように」。よく寝て、よく食べる。野球技術とともに基本的な生活習慣を正すようになった。

 来年1月の自主トレは3年連続で師と仰ぐクローザー森と行う。南国宮崎で22年の本格的なスタートを切る剛腕は「投球はまだ下手くそだなと思う。だからこそ、まだまだ成長できると思っている」と力を込める。野球にがむしゃらに向き合い、次の契約更改では“温情”ではない査定を勝ち取る。(鎌田真一郎)

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