ドラフト4位指名の野村勇、趣味は「ちゅんちゅん」の空中散歩 鶏料理が苦手な理由は

西日本スポーツ 鬼塚 淳乃介

 ソフトバンクにドラフト4位で指名されたNTT西日本の野村勇内野手(25)が8日、球団の野手では前身の南海時代の1951年に受賞した蔭山和夫以来71年ぶりの新人王に照準を合わせた。ペイペイドームでの入団交渉では契約金5000万円、年俸1200万円で合意。文鳥をこよなく愛するパパさんルーキーは、将来の目標に「トリプルスリー」も挙げた。ソフトバンクはドラフトで指名した全19選手(育成を含む)の入団が決まった。(金額は推定)

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 文鳥を愛するパパさんルーキーが、球団史に新たな一ページを加える。今年3月に結婚し、9月に長女珠亜(みあ)ちゃんが誕生した野村勇は「新人王を取れるような選手になりたい」と決意表明した。走攻守の三拍子がそろった25歳の見据える目標は高い。

 球団の新人王は過去12人いるが、野手は1951年の蔭山だけ。同年はリーグ2位の打率3割1分5厘に加え、同3位の42盗塁を記録した大先輩と同様に、野村勇も50メートル5秒8の俊足の持ち主。盗塁王も目標の一つで「まずは周東選手を超えたい」と意気込んだ。

 文鳥とともに成長した愛鳥家で、趣味は文鳥の“空中散歩”だ。兵庫県の実家で飼っている白文鳥の「ちゅんちゅん」は3代目。屋外で空へ放っても、野村勇のところに戻ってくるというほどなれている。時には頭に乗ってくることもあるというほどの仲良しだ。

 自身も鳥をチーム名に持つホークスに入団。文鳥を飼い始めたときから「運命は決まっていたのかもしれない」と笑う。将来の大目標も鳥にちなんで「“トリ”プルスリー」。悩みは「ちゅんちゅん」の愛らしい姿が頭をよぎり、鶏料理が食べられないことだ。

 グラウンドでは左投手に強くパンチ力のある打撃、内外野を守れる守備も大きな武器。藤本監督は既に春季キャンプでのA組(1軍)スタートを明言。プロ1年目の開幕を25歳で迎えるだけに、野村勇も「すぐに結果を出さないといけない」と気を引き締める。

 福山アマスカウトチーフも「川島と牧原(大)のハイブリッド」との表現で太鼓判を押す。「足と守備は通用すると言っていただいた。代走や守備からチャンスをつかみたい」。かわいい珠亜ちゃんの存在もパワーにして、愛鳥家の「即戦力ユーティリティー」がプロで羽ばたく。(鬼塚淳乃介)

 ◆文鳥(ブンチョウ) スズメ目カエデチョウ科の小鳥で全長約13センチ。東南アジアに広く分布。ペットとして飼いやすく、人によくなれ、手に乗るものを「手乗り文鳥」などと呼ぶ。日本では江戸時代に輸入されたという。白い斑紋の「サクラブンチョウ」や体全体が白い「シロブンチョウ」など。

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 ◆蔭山和夫(かげやま・かずお)1927年1月16日生まれ。大阪府出身。旧制市岡中(現市岡高)、早大を経て南海に1950年に入団。2年目の51年にリーグ2位の打率3割1分5厘、同3位の42盗塁と活躍して新人王に輝き、59年限りで現役引退。65年オフに南海の監督に就任した直後に急逝した。享年38。通算成績は1044試合に出場して打率2割6分4厘、53本塁打、302打点、214盗塁。166センチ、64キロ。右投げ右打ち。

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