東京五輪「金」メダリスト千賀が選んだ漢字は「進」 究極の形へ進化求める

西日本スポーツ

 今年の世相を表す漢字に13日、「金」が選ばれた。東京五輪の野球で日本の金メダルに貢献したソフトバンクの千賀滉大投手(28)も信念がこもった一字を色紙に書き込んだ。選んだのは「進」。このほど都内で臨んだラジオ番組収録では進化を止めない理由を披露。6年連続2桁勝利を挙げた剛腕は、世間が抱く千賀のイメージを壊し、レベルアップすることを求める。

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 ペンを握った千賀は迷いなく書き込んだ。進。「進化しなければいけない。それがすべて」。球団では福岡移転後初の6年連続2桁勝利をマークし、年俸は6億円と球団日本人投手最高額に達しながら、満足することはない。

 今季は左足首の靱帯(じんたい)損傷などで長期離脱も経験。「野球ができることは本当に幸せなことだと感じた。だからこそ、前に進んでいかないと」。立ち止まることを余儀なくされた期間が、より前へ進んでいく必要性を強めさせた。

 「もっともっとピッチャーとしての質を上げたい」。最速161キロのうなりを上げる直球に、お化けと称される落差の大きなフォークが代名詞。最近は150キロに迫るカットボールも相手打者の脅威だが、今は世間が抱く「千賀」のイメージを壊したいという。

 「千賀と聞いて、真っすぐとフォークで抑えるピッチャーでなくて良い。むしろ、千賀と言われても、イメージできない形が良い」。一つ一つのボールの威力は、いずれも球界トップクラス。長期離脱しながら今季も13戦で10勝した事実が、それを証明している。

 究極の形は自由自在。「真っすぐがもっと遅くても抑えられたり、変化球でもっと抑えられたり。何をしても、どうやっても抑えられる。ダルビッシュさんとか、そうだったのかな」。思い浮かべるのは尊敬するパドレスの右腕だ。

 進化し続けることを求める右腕には持論がある。「遠くを見ている選手は強い」。自身も育成選手として入団し、日本代表入りを目標に掲げてのし上がり、東京五輪では金メダルを手にした。そして今なお、飽くなき向上心を持ち続ける。球団と新たな契約を結び、早ければ2023年シーズンに憧れの米大リーグのマウンドに立つことが可能になった。選んだ「進」は、きっと、ずっと変わらずに胸に刻む一文字だ。(鎌田真一郎)

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■出演ラジオ1月2日オンエア

 千賀が出演するニッポン放送「The Deep」は、新春スペシャルとして1月2日の午後2時半からオンエア予定。スポーツライターの金子達仁氏と軽快なトークを繰り広げる。番組はラジオ番組のインターネット配信サービス「radiko(ラジコ)」のエリアフリー(有料)でも聴くことができる。

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