ソフトバンクの最速160キロ左腕、盗みを認め謝罪 被害届なし

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ソフトバンクは24日、古谷優人投手(22)との来季選手契約を締結せず、保留権を放棄して自由契約にすると発表した。今季、所属選手の1人からロッカー内で私物盗難被害の申し出があり、警察に相談し調査を行った結果、古谷の関与が判明した。球団が本人に聴取したところ、事実関係を認めたため、選手契約を締結し難い重要な事案であると判断。来季の選手契約を締結しないことを通達した。被害届を提出する予定はないという。

 球団は野球協約第74条(2)に基づき、契約保留期間を終了させ、コミッショナーへ自由契約選手公示の申請を行った。オンラインで取材対応した三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「ファンの皆さま、球団、球界関係各位へご迷惑をおかけしたことを深くおわびするとともに、再発防止と防犯対策の強化に努めてまいりたいと思っています」と謝罪した。

 既に被害を受けた選手には返還されており、古谷は「申し訳ないことをした」と謝罪しているという。三笠GMは現状、球団、被害を受けた選手ともに被害届を出す意向がないことも明かした。

 古谷は北海道・江陵高からドラフト2位で2017年にソフトバンクに入団した。19年には3軍戦で日本人左腕最速となる160キロを記録して注目を浴びた。プロ5年目の今季は自己最多の13試合に登板。10月14日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)でプロ初勝利を挙げるなど戦力として将来を期待されていた。

 一方、プロ1年目の秋ごろから左手の血行障害に悩まされ、今秋の宮崎秋季キャンプも血行障害の疑いで途中離脱。12月8日に手術を受けていた。

 球団では今年6月と8月、ペイペイドームの選手ロッカールームで清掃員が選手のグラブなどを転売目的で盗んだとして逮捕・起訴され、有罪判決が今月出たばかりだが、今回の件について三笠GMは「直接的な関わりはございません」と説明した。(石田泰隆)

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◆古谷優人(ふるや・ゆうと)1999年2月19日生まれ。北海道幕別町出身。江陵高3年夏に154キロをマーク。1試合20奪三振も記録して一気に注目された。プロ入り後は3年目の2019年5月5日の四国アイランドリーグplus香川との3軍戦で日本人左腕最速の160キロを計測。通算1勝1敗2ホールド、防御率2・37。176センチ、79キロ。左投げ左打ち。

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