男子は創部2年目の北九州城南(福岡)が初優勝 強豪育てた監督が指導 サニックス旗福岡国際中学生柔道
未来の柔道界を背負う中学生が点取り方式の団体戦で競う「2021サニックス旗福岡国際中学生柔道大会」(西日本新聞社など主催)が26日、福岡県宗像市のグローバルアリーナで2年ぶりに開催された。昨年の大会はコロナ禍で中止され、今年も海外チームは出場せず、福岡県内を中心に九州から男子32チーム、女子24チームが参加。5人制の男子は創部2年目の北九州城南(福岡)が決勝で中間南(同)を破って初優勝を飾った。
◇ ◇
創部2年目の北九州城南は、中間南との決勝で先鋒の伊藤(2年)が大外刈りで一本を取り勢いづけると、次鋒の荒下(同)は開始10秒で背負い投げを決めて一本勝ち。2-1から副将の坪井(同)が19秒で払い腰で一本を取り優勝を決めた。仁井田監督は「年明けに新人戦の県大会があるので、勝ち方にこだわっていた。優勝は自信になったと思う」と喜んだ。
昨年、同じ北九州市内の強豪曽根を指導した仁井田監督が赴任して柔道部を創部。実力のある選手が集まってきた。指揮官は「コロナ禍で試合が制限されて実力が分からず、自分たちを信じるしかなかった」というが、今夏は伊藤が55キロ級、坪井が81キロ級でそれぞれ全国中学校大会の個人戦に出場し、坪井は8強入りした。
最優秀選手に選ばれた坪井は「気持ちを強くして全国大会の緊張感の中で自分の柔道ができるようになりたい」と話す。主将の伊藤は「団体も個人も目指すのは日本一です」と目標を挙げた。(前田泰子)
▽準々決勝
中間南(福岡)2-1諏訪(福岡)
若松(福岡)3-1田主丸(福岡)
北九州城南(福岡)2-1夜須(福岡)
昭栄(佐賀)2-1沖学園(福岡)
▽準決勝
中間南2-1若松
北九州城南3-1昭栄
▽決勝
北九州城南3-1中間南
○伊藤 大外刈り 斎藤 ●
○荒下 背負い投げ 草野 ●
●中川 小内刈り 片桐 ○
○坪井 払い腰 生座本●
×大西 引き分け 岸ノ上×