〈記者の目〉J鳥栖前監督パワハラ 問題を象徴していた関係者の言葉

西日本スポーツ 向吉 三郎

 Jリーグが公表した調査結果にあった関係者の言葉が今回の問題を象徴していた。「クラブが監督を裸の王様にしてしまった」。金前監督の手腕は疑う余地もない。2018年、19年とシーズン途中から指揮を任されて降格危機から救い、21年は4年ぶりの1桁となる7位に導いた。

 クラブはオンライン会見で金前監督に現場の力が集中し「ガバナンス(統治)が機能不全になった」と反省の弁を述べた。人口約7万人。Jリーグでも最少規模のホームタウンで戦う鳥栖の練習には、かつて多くの市民が足を運んで選手たちを激励する光景があった。それが、コロナ禍で公開練習がなくなった。それ以前も鳥栖の公開練習は少なくなっているように感じていた。

 福岡社長はグラウンドが“密室”になっていたことも反省し、練習を公開する機会を増やすことも約束した。クラブのフロント、温かい市民…。周囲がもっと選手や40歳の有能な監督に寄り添えれば、と思うと残念で仕方がない。経営難に苦しむチームは今季の主力の多くが去る。これを機に、もう一度、開かれたクラブに戻るべきだ。(向吉三郎)

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