池江璃花子「もっと強くなりたい。もう後悔は絶対にしたくない」5月に福岡で水泳世界選手権

西日本スポーツ

 水泳の世界選手権(西日本新聞社など協賛)が5月13日から同29日まで福岡市のマリンメッセ福岡を主会場に開かれる。競泳や飛び込みなどの76種目に、約190カ国・地域から約2400人の選手が参加予定だ。白血病から復帰して東京五輪のリレー種目に出場した池江璃花子(ルネサンス)も大舞台に意欲を示している。世界選手権では個人種目の出場も視野に入れ、目標の2024年パリ五輪へ加速する。福岡市での同選手権開催はイアン・ソープ(オーストラリア)が6個の金メダルを獲得して注目を集めた01年以来、21年ぶり。新たなスターの台頭にも注目が集まる。

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 パリ五輪でのメダル獲得を目標に掲げ、再起の道を進む池江は2022年、新たな挑戦の舞台として福岡の世界選手権を見据える。東京五輪はリレー種目に専念したが、個人種目での勝負も視野に入れる。

 五輪では自由形のみの50メートルが、世界選手権はバタフライ、平泳ぎ、背泳ぎでも実施される。16年リオデジャネイロ五輪女子100メートルバタフライで5位に入った池江は、非五輪種目の50メートルバタフライに照準を合わせる。

■「チャンスある」

 「いい位置にいける可能性がある。バタフライの100メートルはレベルアップしていて正直、戦える力がまだない。50メートルならチャンスがある。(リレーでももっと)チームに貢献したい」。スプリント力と体力の強化を目指し、昨年11月から練習と合宿を重ねる。「前半から速く入り、つらい最後の15メートルで粘れるように」と理想の泳ぎを追い求める。今春の代表選考会、さらに福岡で新たな姿を披露してくれそうだ。

 白血病の治療とリハビリを経て復帰し、一度は諦めかけた昨夏の東京五輪への出場は「奇跡」と評された。

 「いろいろな思いを背負って出場し(世界と)戦えない悔しさも経験した。もっと強くなりたい、とあらためて思わせてくれた」。退院からわずか1年半で臨み、女子400メートルリレー(予選敗退)とアンカーを務めた混合400メートルメドレーリレー(予選敗退)、バタフライを担った女子400メートルメドレーリレー(8位)で力泳。泣き笑いが交錯した21年を「波瀾(はらん)万丈の1年だった」と振り返った。

 「東京五輪はふがいない結果に終わった。もう後悔は絶対にしたくない」。バタフライと自由形で世界と戦ってきた21歳の瞳は闘志の色に染まっている。「復帰してからは悔し涙を流してばかり。(22年は)涙を流さずに試合を終えられたらいいな、と思う。うれし涙はあるかもしれないが…」。競技復帰後に何度も瞳からあふれ出た涙との決別がまた、新たなステージでの戦いの証しとなる。

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