師と仲間に囲まれた3年間…HKT48上島楓卒業「時には私を思い出して」

西日本新聞 古川 泰裕

 HKT48チームHの上島楓(20)が7日、福岡市の「西日本シティ銀行 HKT48劇場」で卒業公演を行った。同期である5期生や加入期を超えて交流を深めた先輩の下野由貴、上野遥、豊永阿紀らに見送られ、3年間躍動したステージに別れを告げた。9日に横浜で開催予定の交流イベントを最後に卒業する。

 2018年11月26日に活動をスタート。大きな目とにこやかな笑顔、はつらつとしたパフォーマンスで人気を集めた。2021年4月にチームHに昇格。13、14枚目シングルで表題曲の歌唱メンバーに選ばれた。20年に出演したコント劇をきっかけにキャラクターの殻を破り、MCなどトークでも活躍するようになった。

 卒業公演では豊永とダブルセンターを務め、いつも通りのキレのあるパフォーマンスでファンを魅了した。少人数編成のユニットパートでは「制服レジスタンス」でクールな表情を見せたほか、上野と豊永と3人で「心の端のソファー」を披露し、笑顔で肩を並べた。

 アンコールでは、5期生とともに「自分自身も背中を押されてきた」というNMB48の「夢は逃げない」を披露。「自分の方から諦めるな 夢は絶対逃げていかない」。力強い歌詞で同期へエールを送った。

 新型コロナウイルス禍で自粛期間が続き「短かったな」という3年間。ただ、携帯電話のフォルダに残る写真を見返すと「本当にいろんなことがあった」とさまざまな思い出がよみがえってきた。悔しさも感じたアイドル人生だったかもしれないが、それでも10周年を迎えるHKT48に身長147センチの小さな大器がもたらした光明は計り知れない。

 加入後の日々を振り返る映像を仲間とともに見ながら「気持ちが揺らいでしまう」と涙を流したが「自分で決めたことなので、勇気を振り絞って卒業します」と前を向いた。

 師のように慕う上野とは、ダブルセンターで「君とどこかへ行きたい」を披露した。自身も31日に卒業を控え、涙に暮れる先輩の頭を優しくなでた。

 「歌やパフォーマンスとか、自分が頑張りたいことにはうそをつかず頑張ってきました」

 思いをしたためた手紙の通り、まっすぐで生真面目な性格そのままに、全力で駆け抜けた。「誰かが泣いていたらみんなで支え合って、こんなに仲がいいグループってあるのかなって思う。いつも前を向いているHKTが大好きだし、ここでアイドルができて幸せでした。この3年間を何度も思い出して、これからも生きていきます」。

 花束を受け取り、仲間がつくるアーチの前にたどり着くと、涙とともに少し立ち止まった。「どうか私がHKTにいたことを忘れないでいてくれたらうれしいし、時には思い出してほしいです」。大切な思い出を置き土産に、劇場を巣立っていった。(古川泰裕)

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