ソフトバンク2位・正木が「三種のグラブ」と入寮 あの激戦区にも殴り込み

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ソフトバンクのドラフト2位、正木智也外野手(22)=慶大=が8日、開幕1軍に向けて「三刀流」に挑む考えを明かした。福岡県筑後市のファーム施設内にある「若鷹寮」に入寮。本職の外野、大学時代に守ったことがある一塁に加え、ほぼ未経験ながらホークスでは激戦区となっている三塁にも挑戦するため、3種類のグラブを用意した。期待の右の長距離砲が、守れるポジションを増やし、出場機会をつかみ取る。

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 3種のグラブに、正木はルーキーイヤーからのレギュラー奪取に向けた強い意欲を込めた。「どのポジションでも守るつもりで準備をしてきたので、そこでレギュラーを取れるように」。外野用、ファーストミットに加え、三塁用のグラブを持参して入寮した。

 正木の最大の武器は東京六大学リーグ戦で通算10本塁打の長打力。「打撃を期待されて入っていると思う」と自任する長所を生かすため、守備での選択肢も増やす狙いだ。

 本職は外野手だが、昨年は主に一塁を守った。三塁は中学時代に少し経験した程度という。プロ入りにあたって「争いが激しいので、少しでも多くのポジションを守れるように」と三塁用のグラブを用意。「まだまだ全然うまくないけど…」と言いながら、地道に準備を進めてきた。

 正木の背番号31を昨季まで背負った栗原も捕手で入団したが、外野、三塁もこなして一昨年にレギュラーを奪取。4番も務め、昨年は日本代表として東京五輪にも出場した。「五輪やソフトバンクの試合を見ていても、いろんな所で出られる強みがあると思った。参考にしたい」。正木はチームを代表する選手となった先輩を手本にして、プロでの定位置獲得を目指す。

 藤本監督は右翼柳田、左翼栗原、捕手甲斐のレギュラー確定を明言。その他のポジションは外国人も含めて競争だとしている。外野で唯一残った中堅は復活を期す上林、慶大の先輩の柳町、さらに真砂らライバルがひしめく。一塁にはゴールデングラブ賞の中村晃がいる。新たに挑戦する三塁はベテラン松田、正木と同学年のリチャード、4年目の野村大らの激戦区だが、チャンスはある。すでに春季キャンプA組(1軍)発進が決定。「1軍で活躍できる成績をキャンプ、オープン戦で残したい」と、勝ち抜く意気込みを示した。

 10日に新人合同自主トレがスタート。「アピールをしっかりしないといけない」。決戦の火ぶたが切って落とされる春季キャンプ初日の2月1日まで抜かりなく準備を進めていく。(伊藤瀬里加)

慶大の先輩から粋なプレゼント「部屋に入ったら置いてありました」

 正木は実家で飼う愛犬「クーちゃん」の写真とともに入寮した。大学時代は寮と実家が近かったため、14歳のクーちゃんと頻繁に会えたが、当面は会う機会も減る。「小型犬だけど、少しわがままでそこがかわいい。寂しくなるので近くに置いておきたくて」と笑顔を見せた。大学の先輩でもある柳町からは、冷蔵庫をプレゼントされた。「部屋に入ったら置いてありました。なかなか自分で買うこともない物なので、うれしい」と喜んでいた。

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