異例「新人のキャプテン」ソフトバンクに誕生 25歳野村勇「何とか引っ張る」

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ソフトバンクの新人合同自主トレが10日、福岡県筑後市のファーム施設で始まり、ルーキー最年長25歳でドラフト4位の野村勇内野手(NTT西日本)が自主トレ期間中の主将に就任した。主将が公式に設定されるのは異例で、育成選手を含めた総勢19人の新人のまとめ役に指名された“オールドルーキー”は、小学6年時以来という大役でリーダーシップを磨き、遊撃のポジション争いに名乗りを上げる。

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 大所帯をまとめるリーダーシップに期待が寄せられた。新人合同自主トレ初日の練習前。19人のルーキー全員が集まった中で、球団スタッフから野村勇の主将就任が発表された。ソフトバンクで新人合同自主トレ期間中の主将が設定され、公の場で発表されることは異例。野村勇は「みんな年下なので、やらないといけない」と覚悟を決めた。

 今年は支配下5人に加え、育成選手が14人も入団。例年以上の大人数でのトレーニングとなることから、新人最年長の25歳が“大役”を託された。主将の経験は小学6年以来という野村勇は「あまりやったことないけど、何とか引っ張っていけるように」と意気込み、初顔合わせのメンバーのまとめ役を引き受けた。

 大学、社会人を経ての入団で、ドラフト1位の風間ら高卒選手とは7学年の差がある。食堂での順番待ちでも「どうぞ」と前を譲られるという。「みんなに警戒されています」と苦笑いしながらも「フレンドリーに、笑顔で話しかけてコミュニケーションを取れるように」とニッコリ。まずは親しみやすい雰囲気づくりを心がける。

 何よりも、プレーで先頭に立つ気概だ。この日の練習では、4カ所に分かれて行われるノックで「自分についてこいという気持ち」と、真っ先に遊撃の守備位置につき、軽快な動きを披露した。練習中も大きな声を張り上げるなど、ルーキーの先頭に立って取り組む意識をにじませた。

 主将として思い浮かべる人物については「柳田選手ですね」と回答。今季からホークスのキャプテンマークを付ける主砲の名を挙げた。「将来的にはトリプルスリーが狙えるような選手になりたい」と、柳田が2015年に達成した偉業も目標だ。

 走攻守そろった右打者で、即戦力の期待がかかるだけに、藤本監督は春季キャンプA組(1軍)スタートを明言している。まずは遊撃で今宮や新外国人のガルビスと競争させる方針で「期待されているのは分かっているので、応えられるように」と決意を込める。

 リーダーシップが必要な内野の要を務めるうえで、期間限定ながらも主将を務めるのは貴重な経験となる。Cマークを胸に刻み、若鷹とともに自らを磨く。(伊藤瀬里加)

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