柳田「奇跡のチャンス来るかも」今季40発クリアでG1牧場の馬主に

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 40発で馬主になる! ソフトバンクの柳田悠岐外野手(33)が12日、自身初のシーズン40本塁打を今季の目標に掲げた。佐賀県嬉野市で自主トレーニングを公開。目標を達成すれば、ともに自主トレを行う西武の戸川大輔外野手(25)の実家が運営する牧場から競走馬をもらう約束を交わしたことを明かした。球団では2005年の松中、ズレータ以来となる「大台」をクリアすれば、夢の馬主がグッと近づく。

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 数字の目標をめったに挙げない柳田が、珍しくはっきりと口にした。「ホームラン40本、打ちたいです」。2018年にマークした自己最多の36本を上回り、球団では05年の松中(46本)、ズレータ(43本)以来となる偉業。高いハードルでも「打ちます」と高らかに宣言した。

 豪華すぎる“ニンジン”が柳田を突き動かした。ともに自主トレを行う戸川の実家は、北海道で競走馬の牧場を経営。16年秋の天皇賞など複数のG1レースを制したモーリスを送り出した。柳田は「戸川の父ちゃんに『40本打ったら馬ください』とお願いしたら『いいよ』と言われた」と、年明けに交わした約束を笑顔で明かした。

 故郷の広島から車で兵庫県の阪神競馬場に行ったこともある大の競馬好き。コロナ禍前には、オフに競馬場でのトークショーに出演したこともある。日本人野手で史上最高の推定年俸6億2000万円を稼ぐ男にとっても「まだ見えないところやった」というのが馬主という夢。「奇跡のチャンスが来るかもしれない」と燃えた。

 「戸川牧場に行きたい。それが今のモチベーション」。アーチ量産への準備も始まった。打撃フォームは近年ミートを重視したものだったが、そこに2~3年前の形を混ぜるという。「昔の(フォームの)方がボールは飛ぶ。今の方がミートはできる。いろいろ試しながら」。模索して22年スタイルをつくり上げる。

 ルーキーイヤーから指導を受けてきた藤本新監督にキャプテンを任された。「やったろうという気持ちはすごくある。毎年あるけど、さらに熱くなった感じ」。故障の影響で昨年まで2年間は春季キャンプB組(2軍)発進だっただけに「1軍で完走したい。最初から最後まで」と誓う。12日は外野で若手と約100メートルのダッシュを繰り返した。そのさっそうとした姿は競走馬のよう。体調面の順調ぶりも見せた。

 チームが8年ぶりのBクラスに終わった昨季の本塁打数は28本。主砲が40発に乗せれば、チームの成績も「最高の結果になると思う」。馬と日本一、どちらも手に入れる。(伊藤瀬里加)

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