背水20年目和田が狙う二つの記録 同世代松坂さんは「あと52勝」に期待

西日本スポーツ 長浜 幸治

 20年目はやるか、辞めるか-。ソフトバンクの和田毅投手(40)が13日、今季の目標にNPB通算150勝&2000イニングのダブル達成を掲げた(現在143勝、1892回1/3)。実現すれば、いずれも球団の“生え抜き左腕”では初となる。この日はチームメートの大竹耕らとともに長崎市内での自主トレを公開。2月21日に41歳を迎える2022年シーズンに、野球人生を懸ける覚悟で臨む。

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 小雨降る坂を必死の形相で駆け上がる和田の姿に今季に懸ける覚悟がにじみ出た。4年目となる長崎自主トレ恒例の約150メートルの坂道ダッシュ。当初は7本の予定だったが、もう1本を「おかわり」し、大竹耕や楽天の早川ら若手と同じ数をこなした。

 「今年が2年契約の最終年。『やるか、やられるか』というよりは『やるか、辞めるか』。そういう選択になってくる」。昨季は開幕ローテ入りを果たしたものの、18試合の登板で5勝6敗、防御率4・48に終わった。「最低でも(投球回)100イニングはと思っていたけど、それすらもできなかった(94回1/3)。納得した部分は全くない」と危機感は強い。

 6年ぶりの規定投球回到達と2桁勝利を誓う左腕は大きな節目を見据える。球団の“生え抜き”左腕(2012~15年は米国でプレー)では初となるNPB通算150勝と2000投球回の達成だ。残り7勝、107回2/3に迫る偉業に「モチベーションになっている。一つの通過点と言えるような年にしたい」と意気込む。

 オフには昨季限りで引退した松坂大輔さん、元阪神の藤川球児さんとテレビ番組で共演。松坂さんからは名球会入りの条件となる日米通算200勝へ「あと52勝」と記されたボールを受け取った。「松坂世代」最後の現役選手となった和田は「(松坂)大輔らしいなと。同級生で名球会(入り)の(条件を満たす)数字を残した選手はいない。とてつもない目標だけど近づいていけたら」と笑みを浮かべた。

 目標成就には若手との開幕ローテ争いを勝ち抜く必要がある。2月1日に始まる春季キャンプについて、藤本監督は「競争がテーマ」と言い切る。和田も「若い選手より自分(の力)が上だと思わせれば使ってもらえるだろうし、(力が)同じだなとなれば若い選手が使われる。それがこの世界の常」と覚悟を口にし、「2月1日にはしっかりとブルペンで投げられる状態で入りたい」。20年目の40歳のベテランはキャンプ初日から全開でサバイバルに立ち向かう。(長浜幸治)

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