上林「秋山塾」で縦振りスイング挑戦中「一番変えている」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ソフトバンクの上林誠知外野手(26)が14日、新たな打撃スタイルでレギュラー奪取を果たすことを誓った。米大リーグ、レッズの秋山翔吾外野手(33)が静岡県下田市で行う自主トレに参加しており、自身の持ち味でもある長打力を生かすため「縦振りスイング」に挑戦中だ。激戦必至の外野の定位置争いを勝ち抜くため、プロ9年目の変革に挑んでいる。

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 これまでの持ち味だったコンパクトなスイングとは異なり、まるでV字を描くようにバットを振る上林の姿があった。スイング後のフォロースルーも大きい。「(感覚的に)縦にバットを振ることを心がけています。手だけで打つのではなく、体幹を生かしてしっかり振れるように。今までで一番打撃を変えているかもしれない」と力を込めた。

 新スタイルは打球角度が上がりやすく、逆方向にも強い打球が出やすいとされる。「そういう体の使い方をしてスイングをする選手が結果を残している。いい打者の共通点を取り入れようと思った。変わらないといけないので」。狙い通り、マシン打撃などでも中堅や左方向に角度のある打球を連発。経験豊富な秋山にアドバイスをもらい、チームの先輩でもある柳田や2年連続で首位打者に輝いたオリックス吉田正らの形も参考にするなど、新打法に磨きをかけている。

 かつては試合前に早出練習に付き合い、自身を指導してくれた藤本監督の言葉も大きかった。オフに入る前、藤本監督との面談では「自分の長所、長打力は消すな」と伝えられた。キーマンの一人として期待してくれる指揮官の意向に応えたい思いも、自らを追い込む原動力となっている。

 ソフトバンクの外野の定位置争いは、藤本監督が柳田と栗原のレギュラー起用を明言しており、残りはわずか1枠。残留見込みのグラシアルのほか真砂や佐藤直、ドラフト2位の正木、柳町らがライバルとなる。上林の守備力は安定しているだけに、課題は負傷もあり3年連続打率1割台と苦しむ打撃面であることは明白。春季キャンプから新たな打法で積極的にアピールしていく。

 「また一からレギュラーになれるように。来年のオフは久しぶりに笑って過ごせるように、初心に戻って(1軍で)出だしのころのようにガムシャラにやりたい」。この日も約4時間にわたり汗を流した。“もっと!もっと!もっと!”成長を遂げ、不動の定位置を奪い返す決意だ。(山田孝人)

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