小久保2軍監督、求めるのは「強さの3カ条」と「5倍努力」 新人合同自主トレを初視察

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 「もっと!」×15で1軍切符をつかみ取れ! ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督(50)が15日、若手選手に今季のスローガン「もっと!もっと!もっと!」からより一層の奮起を求めた。福岡県筑後市のファーム施設で行われている新人合同自主トレを初視察した後、新スローガンについて「ファームにいる選手はそれでは足りない。5倍くらいしないと」と語り、自主トレ、春季キャンプでの猛練習、猛アピールに期待した。

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 日本一奪還を目指す1軍の選手が「もっと!もっと!もっと!」との意気込みでシーズンに臨むなら、ファームの選手にはそれをはるかに上回る奮起が求められる。タマスタ筑後を訪れた小久保2軍監督が、新スローガンについての受け止めを語った。

 「ファームにいる選手にはそれでは足りないくらい。そんくらいで(1軍に)上がれれば世話はない。5倍くらいしないと」

 「もっと!もっと!もっと!」からさらに5倍、努力する必要性を訴えた。

 15日は新人合同自主トレを初視察した。練習前の集合時には秋季練習でも掲げた、(1)強い体(2)強い意志(3)忍耐強さ-という「強さの3カ条」を選手たちに訓示。「強い体をまずつくり、強い意志を持たないと上に上がれない。うまくいかないときの方が多いかもしれないが、そこをしっかり耐え忍び、新しい一歩を踏み出す時間にしてほしい」と強調した。

 ルーキーたちの動きも細かくチェック。はつらつと体を動かす姿に「今のようなウオーミングアップをずっと続けてほしい」と目を細めた。

 新人19人の中で、小久保2軍監督の目を引いたのが、育成10位の加藤晴(佐賀・東明館高)だ。「一番声が出ていた。加藤晴空(そら)、覚えました」と名指しで褒めた。3軍制の拡大にともない、競争はますます激化する。約100人の選手の中で普通にプレーしていては埋もれてしまう。「全員、顔と名前が一致するのは難しい。そういう点でも、目立つというのは大事」と小久保2軍監督。この日の加藤晴のように、アピールの姿勢も「もっと」求める。

 春季キャンプではドラフト1位の風間(秋田・ノースアジア大明桜高)ら高卒選手は筑後でのC組スタートが濃厚だが、育成ルーキーでも2軍レベルの体力、技術が備わっていれば、宮崎でのB組に入れる方針。この日の視察は「どのくらいのスイングをするかは自分の目で確かめておかないと決められない」と、見極めも兼ねていた。限られた1軍切符を目指し、「もっと」存在感を示す若手が現れることを楽しみに待つ。(伊藤瀬里加)

小久保監督に「声」で名前を覚えさせた育成10位

 小久保2軍監督から名指しで褒められた育成10位の加藤晴は「評価していただいたことは良かったと思うし、もっとアピールしないといけないと思った」と笑みを浮かべた。13日のシャトルランでもトップに立つなど存在感が光る。佐賀・東明館高では昨夏、主将としてチームを甲子園初出場に導いた。ホークスでは同じ捕手の甲斐が育成選手から日本代表にまで成長。加藤晴は「今みたいに声などでアピールしながら技術面を磨き、いずれ甲斐さんみたいな捕手になれるように」と意気込んだ。

4位野村勇は合格点? 「体の強さ」と「忍耐強さ」に自信あり

 新人合同自主トレの主将を務めるドラフト4位の野村勇(NTT西日本)が小久保2軍監督の指導を熱望した。「球界を代表する打者。打撃について教わりたい」。練習前の訓示にあった三つの「強さ」では「体の強さと、忍耐強さ」に自信を見せた。A組スタートが決定的な春季キャンプに向けての調整も順調な様子。「100パーセント以上に仕上げないと」とさらなるペースアップを誓った。

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