甲斐 夜コーラ我慢し5キロ減、右打ちで「2番構想」にも応える

西日本スポーツ 長浜 幸治

 体重も打球もライトに!! ソフトバンクの甲斐拓也捕手(29)が「2番昇格」に意欲を見せた。チームメートの海野、ヤクルトの嶋らと行っている大分市内での自主トレを16日に公開。藤本監督からの減量指令をしっかり守り、今オフで約5キロのダイエットに成功したことを明かした。2番起用の可能性を示す指揮官の期待に応えるべく、打撃練習では徹底的に右方向を意識。逆方向への打撃向上で目標の打率2割8分をクリアする手応えも得た。

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 「もっと!もっと!もっと!右へ!」。打撃練習に臨む甲斐の意識は徹底していた。マシン、フリーを合わせた79スイングのうち、約8割の63本が中堅から右への打球だった。

 昨秋キャンプから本格的に逆方向への打撃に取り組み始めた甲斐にとって最高の教材がそばにいる。自主トレをともにしているヤクルトの嶋だ。「長く1軍でやられて(楽天時代は)間近でバッティングを見てきた。(嶋は)打率3割を超えたシーズンもあったし、本当に勉強になる」

 右方向へ打つ技術に定評がある嶋は2010年に打率3割1分5厘をマーク。今回の自主トレでも助言をもらい、新たにスローボール打ちを導入した。甲斐は昨季、自己最多の12本塁打、44打点を記録したが、打率2割2分7厘で、三振はリーグワーストの142個。確実性の向上が最大のテーマだ。

 「右打ちを意識すればボールを呼び込めるし、見極めもできる。三振を減らし、四球を増やすためにボールを長く見る。そうすれば相手バッテリーも考えるし、自分が捕手でも嫌なので」。昨季は全92安打のうち、約53%の49本が左翼、左中間(三塁、遊撃への内野安打を含む)。29本(約32%)だった中堅(投手内野安打を含む)、14本(約15%)だった右翼、右中間への安打を増やすことが、目標の打率2割8分に近づく鍵となりそうだ。

 ライトを目指すのは打撃だけではない。昨年の秋季キャンプで藤本監督から指令された減量も順調だ。夜に炭水化物を取らないだけでなく、酒を飲まない甲斐にとって最高の楽しみだった「夜のコーラ」も我慢。5キロ減の目標を達成したかは「想像にお任せします」と笑ってけむに巻いたが、明るい表情はダイエット成功を物語っていた。

 藤本監督は2番に右打者を起用する案を持っており、昨年の秋季キャンプ中には「2番甲斐」の可能性にも言及した。甲斐が昨季2番で先発したのはわずか1試合。7~9番は全試合の約75%にあたる計107試合だった。「2番は難しい打順なのは間違いないけど、監督にそう言ってもらえると気持ちは高ぶる。もっとやらないと、という自覚が芽生えてきた」と意欲満々。「ライト」に目覚めた甲斐がリニューアルを果たす。(長浜幸治)

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