FA加入の又吉がソフトバンクでも愚直に守り続ける中日レジェンドからの教えとは

西日本スポーツ 長浜 幸治

 盤石の「鉄腕タッグ」結成だ!! 中日から国内FA権を行使し、ソフトバンクに新加入した又吉克樹投手(31)が20日、筑後のファーム施設で自主トレを公開し、守護神の森唯斗投手(30)との共闘を誓った。ともに2013年にドラフト2位指名された同期。プロ8年間で又吉は400試合、森が435試合に登板した無類のタフネスぶりを誇る2人がリーグ優勝と日本一奪還に向け、フル回転する。

   ◇   ◇

 8年間で400試合に登板してきたタフネス右腕の土台づくりはシンプルだ。ソフトバンクの一員として初めてタマスタ筑後を訪れた又吉は、約1時間半にわたり外野フェンス沿いを黙々と走り込んだ。

 「ドラゴンズでは岩瀬さんや山井さんといったベテランの方から『走れなくなったら終わり』と言われてきた。いいとか悪いとか別にして、それしか知らないので。ランニングをして投げ込んで、結果的にこの試合数まで投げられている」。ともに40代まで一線級でプレーした中日の大先輩から教わった“長寿の心得”を愚直に守り続けている。

 又吉が強烈なシンパシーを感じる相手がいる。8年間で435試合登板と、自身を上回るペースでマウンドに上がっている守護神の森だ。「僕よりももっと投げているので。彼に負けないようにやっていきたい」。又吉は中日、森はソフトバンクへ、ともにドラフト2位で2014年に入団した共通点もある。

 「(森から)得られるものは絶対にあるし、貪欲に吸収していかないと自分だけ置いてけぼりを食らう。見て聞いて、自分から情報を得ていきたい」。森は自身より1学年下ではあるが、同じ「鉄腕同志」としてリスペクトを抱く存在だ。

 新天地に飛び込んだ右腕にとって覚悟をより強くする出来事もあった。名古屋市内に在住する6歳年下の一般女性と11日に婚姻届を提出したことを明かした。「家族を持ったので心機一転、頑張りたい。まずは野球でホークスに恩返しをして。その結果が奥さんへの恩返しになると思う」と守るべき存在のためにも腕を振り続けるつもりだ。

 「どのイニングを任されたいというよりも、本当にチームが困ったときに最初の選択肢に挙がるようなポジションに居続けたい」と又吉。昨季は行わなかった延長戦を今季は従来通り実施する方針を日本野球機構(NPB)は示しただけに、“最強の便利屋”を目標に掲げる存在は心強い。森と合わせて835試合登板の「鉄腕タッグ」がフル回転すれば、藤本ホークスの今季はおのずと明るいものとなる。(長浜幸治)

新幹線乗り遅れ在来線で移動

 又吉の自主トレ公開は思わぬハプニングに見舞われた。筑後のファーム施設で午前11時開始予定だった練習が30分遅れた。原因は新幹線への乗り遅れ。博多駅から最寄りの筑後船小屋駅に向かう新幹線は1時間に1、2本しか運行しておらず、急きょ在来線で約1時間揺られて到着した。「(福岡で)電車に乗ることがあまりなくて、実は新幹線の時間を調べてなかった。(午前)9時前の新幹線が出た直後に駅に着いて、すぐに次が来ると思っていたけど…」。見知らぬ土地ならではの“ミス”に反省していた。

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ