Vリーグ久光 逆転白星呼んだ21歳のメンタリティー

西日本スポーツ 西口 憲一

 バレーボールのVリーグ女子1部の久光スプリングスが後半戦の“開幕戦”を苦しみながらも勝利した。22日に福岡県久留米市の久留米アリーナで行われたPFU戦に3-2で逆転勝ち。チーム一丸で優勝した昨年12月の全日本選手権でも活躍した平山詩嫣(21)が序盤のサーブミスを引きずらず、強気のプレーで挽回。試合ごとに成長する若手が3季ぶりのリーグ優勝への原動力になる。

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 緊張する条件はそろっていた。全日本選手権決勝以来約1カ月ぶりの試合に加え、平山にとっては地元福岡での先発出場。各セットで最初にサーブを打つ役回りながら、18-25で落とした第1セットでは自身のミスが相手の得点になった。嫌な流れのまま、ミドルブロッカーでのプレーでもPFUの高いブロックに手を焼いた。それでも21歳は下を向かなかった。

 「守りに入って後悔するよりも、攻めて後悔した方がいい」。大分・東九州龍谷高から入団し、過去2季は主にピンチサーバーで出場。少ない実戦機会の中でも感情を制御できるだけのメンタリティーを養っていた。「(先発で)コートに立っているときも同じ。スピードサーブとかではなかったけれど、自分のサーブを打とうと」。第2セットでサービスエースを決めると、得意の速攻やブロックもさえ始めた。一時3点差をつけられた最終第5セットでは好サーブで相手を崩し、井上愛里沙の得点を呼ぶなど逆転への流れをつくった。この試合全体で平山は計11得点を挙げた。

 2018~19年シーズンを制したのを最後に、ここ2季の久光は7位と8位。前回リーグ優勝時の平山は「内定選手」だった。「お客さんみたいな気分だったが、外から見ていても、すごく高揚したのを覚えている」。多くの代表選手を擁して常勝を誇ったチームから世代交代が進んでいる。3年目の平山は高校の1学年先輩でもある中川美柚とともに次代の久光を背負う存在だ。

 前週は対戦予定だったチームに新型コロナウイルスの陽性反応者が確認されたため、中止。この日もデンソー-JTが中止となるなどリーグ戦への影響は出始めている。その中で、10勝5敗で現在5位の久光が上位3チームによるプレーオフ圏内に入るには、負けられない試合が続く。「勝負にいく姿勢は大切にしつつ、冷静なプレーも求められる。どんな状況でも慌てず、1回戦でも決勝戦でも常にフラットな気持ちで攻め続ける」。劣勢から競り勝っての1勝が平山の成長を促す。(西口憲一)

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