王会長、キューバトリオの残留に表情緩む 「いてくれることは、すごくありがたい」

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ソフトバンクの王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(81)がV奪回のポイントの一つに「キューバトリオ」を挙げた。27日、球団はジュリスベル・グラシアル内野手(36)、アルフレド・デスパイネ外野手(35)、リバン・モイネロ投手(26)の3選手と今季の契約を結んだと発表。コロナ禍で新外国人選手の来日が不透明となっており、ここ数年、チームを支え続けるキューバ勢に期待を寄せた。

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 指揮を執る藤本新監督も、まずは一安心といったところか。27日、球団はグラシアル、デスパイネの両主砲と不動のセットアッパー、モイネロの契約締結を発表。モイネロは年俸3億円の3年契約で、残る2人はともに年俸2億7000万円の1年契約だ。(いずれも金額は推定)

 来日のために既にキューバを離れており、就任以降、キューバトリオの残留を見込んでチーム構想を口にしてきた藤本監督にとってはまさに朗報だが、王会長も契約更新を心から喜んだ。この日、ペイペイドーム内にある球団事務所を訪れ、吉報を伝え聞くと「しっかり契約できてよかった」と笑顔。日頃から「ウチはキューバ勢がどれくらいやって(働いて)くれるかだから」と心底頼りにしており、いつにも増して顔がほころんだ。

 今オフ、球団はキューバの助っ人以外に前フィリーズでメジャー通算109本塁打のフレディ・ガルビス内野手(32)と、前ジャイアンツでメジャー通算52勝のタイラー・チャトウッド投手(32)を獲得した。さらに昨季途中で退団したコリン・レイ投手(31)も再獲得。積極補強で藤本新体制を整えたはずだった。

 しかし、昨年末から新型コロナウイルスのオミクロン株が急拡大を見せ、現在、来日は不透明な状況にある。だからこそ、王会長は実力を把握し、働きぶりもある程度計算できるキューバトリオに期待。チームの開幕ダッシュ、さらにはV奪回の重要ポイントに3人を挙げた。

 「キューバ勢がいてくれることは戦いが始まる上ですごくありがたい。去年はあまりいい働きを見せられなかったけど、結果を出し続けることは難しいことなんだから。人生、七転び八起きだよ。また、新たな気持ちでやってくれればね」

 昨季のキューバトリオは故障や東京五輪予選による離脱が重なり、それぞれが満足のいく結果を残せなかった。ただ、グラシアルは来日4年間の通算打率が3割を記録。デスパイネは日本野球機構(NPB)通算170本塁打を誇り、モイネロも2020年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した実績を持つ。王会長が覇権奪回の原動力として期待を寄せるのも当然といえそうだ。(石田泰隆)

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