嘉弥真 原点回帰で復調だ ポイントは「着地」

西日本スポーツ 鬼塚 淳乃介

 ソフトバンクの嘉弥真新也投手(32)が28日、“原点回帰”の新フォームで今季の60試合登板を誓った。サイドスローへ転向した2017年から5年連続で年間50試合以上投げてきたが、昨季は防御率4点台と苦しんだ。オフに転向当初のつま先からの着地を意識するフォームへ戻し、手応えをつかんだ。自主トレも共に行った岩崎がFA移籍の人的補償で去った穴も埋める覚悟で臨む。

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 年々変化していた部分に“メス”を入れて原点に立ち戻る。嘉弥真が自主トレで取り組んでいるのはつま先から着地する意識だ。

 28日には筑後のファーム施設でランニングやキャッチボールをして汗を流した左腕が現状での手応えを口にした。「球の強さも出るしコントロールもしやすい感じもする」。18年に自己最多の67試合に登板したころのイメージを取り戻しつつある。

 6年目の17年、生き残りを懸けてサイドスローに転向すると、左のワンポイントとして活躍。21年まで5年連続50試合登板を達成し、強力な中継ぎ陣の一翼を担ってきた。

 しかし、きっちり横手から投げようと意識しすぎるあまり、年を経るごとに腰を落とすことに意識が強くなった。踏み出した右足がかかとから強く着地しすぎるようになり「思うように投げられていない感じがした」と振り返る。21年は58試合に登板しながらも、17年から続いていた防御率2点台を守れず4・71。「僕の中ではオーバースローの感覚でサイドスローがいい。それにまた戻せるようにしたい」と一から見つめ直した。

 今季の目標に60試合登板を掲げる。「僕はたくさん投げないといけないタイプなので60試合(登板)が目標」。今年こそは1イニング任される投手になるとの気持ちが強い。昨年は登板した58試合中、1イニング未満が48試合。「右バッターを抑えないといけない。藤本監督に『大丈夫やろ』って言ってもらえる成績を見せたい」。21年に左打者の被打率1割8分8厘に対し、2割9分2厘と打ち込まれた右打者対策を課題とする。

 共にソフトバンクの救援陣を支えてきた岩崎が移籍した。「その穴を少しでも埋められるようにがんばりたい」。今年も一緒に自主トレで独立リーグ・火の国サラマンダーズ監督でトレーナーとしても活動する元ソフトバンクの馬原孝浩氏の指導を受けた。2人は同じ60試合登板を見据える。嘉弥真はまず原点に立ち返り、目標に向けて歩みだす。(鬼塚淳乃介)

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