球団で過去2人だけ グラシアル「全試合出る」

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(36)が、球団の外国人選手では3人目となる全試合出場に照準を合わせた。過去には南海時代の1986年のデビッド、2014年の李大浩が達成しており、いずれも中軸打者として活躍。来日4年目の昨季は右手薬指の骨折などで37試合の出場にとどまったキューバ人助っ人は、この日から筑後のファーム施設で春季キャンプを行っているC組(3軍)の本隊に合流。本格的に動き始めた。

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 リハビリ中だった昨季終盤とは明らかに違うスイングだった。C組本隊に合流したグラシアルは柳田らと共にメイン球場でウオーミングアップを行った後、屋内練習場に移動。ティー打撃で力強いフルスイングを披露すると、フリー打撃でも快音を響かせた。

 「右手の状態は非常にいい。みんなと合流できたことをうれしく思う。あとは寒さに慣れるだけ」。入国者待機期間を終え、5日に筑後のリハビリ組で練習を再開したばかりだったが、打撃練習後もキャッチボール、ノック、トレーニングなどを次々とこなした。

 来日4年目の昨季は好スタートを切りながら、5月8日の西武戦でプレー中に右手薬指を骨折。その後は1軍でプレーすることができなかった。出場37試合は来日後最少。自身の離脱がV逸の要因にもなっただけに「本来の仕事が何もできなかった」と振り返る。

 昨季の悔しさを胸に秘め、今季の目標を「全試合に出場したい」と明かした。達成すれば、球団の外国人選手では南海時代の1986年のデビッド、2014年の李大浩に続く3人目となる。過去の2人はいずれも中軸として活躍。グラシアルも実力は証明済みだ。

 今年は五輪やWBCなど大きな国際大会がなく、キューバ代表への招集などでチームを空けることもなさそうだ。1月中の来日もこれまでで最速。藤本監督に「日本に着いたら、すぐに宮崎に行かせてくれ」と頼むほど、フル出場を目指す今季への思いは強い。

 昨年12月から母国でほぼ毎日練習を続け、1月末にソフトバンクとの契約を更新。「みんな家族みたいな存在。このチームにさらに貢献するため、全てを出し切りたい」。順調なら10日に始まる第3クールで宮崎に合流予定。「一日でも早く体を慣らして、A組に合流したい」。ホークス愛にあふれた強打者がV奪還のキーマンとなる。(伊藤瀬里加)

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