東浜「投球に奥行きが欲しい」 研究の末に選んだ新球は

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ソフトバンクの東浜巨投手(31)がB組(2軍)で今キャンプ初めてシート打撃に登板し、習得中のチェンジアップを披露した。その“新兵器”で空振り三振を奪うなど、打者6人に18球を投げて安打性の当たりが2本、1奪三振。順調な調整を続ける右腕は4勝で終わった昨季から巻き返し、5年ぶりとなる2桁勝利へ、新たな「刀」を研ぎ澄ましている。

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 自らの今季を占う“新兵器”でシート打撃を締めくくった。最終6人目は牧原巧。追い込んだ後、習得を目指すチェンジアップでバットに空を切らせた。対打者ではこの日が初解禁。牧原巧も「真っすぐと思って振りにいったら落ちた」と目を丸くした。

 東浜は「空振りを取ったことより、思い描いた軌道で投げられたことがよかった。改善の余地はあるけど、試している中ではいいのでは」。今後使えるめどがたち、手応えを口にした。

 縦の変化球は既にシンカーが持ち球にある。新たに挑戦する意図をこう説明する。「落ちる系のボールで奥行きが欲しい。シンカーだけに頼ってしまうと、どうしても苦しくなる」。140キロ台のシンカーより遅い球速のチェンジアップで投球の幅を広げる狙いだ。

 数年間、習得を目指していたが、オフに故障や体調不良が重なった影響で実現できなかった。今年は順調にトレーニングを積み、ようやく練習できる状態になった。チェンジアップの使い手の映像はほとんどチェック。理想の軌道は日本ハムの上沢と明かし、「あれはすごい、魔球だなと思う」とさらなる進化を見据える。

 「ブルペンでやってきたことをまず出して、現状の自分がどうなのかを確認する」というテーマで挑んだシート打撃。佐藤直に三塁打、小林に二塁打を許したが「打たれた球も『だよね』という感じ。一球一球、手応えと課題と感じながら投げられた」とうなずく。

 最速147キロをマークした直球は「まだまだ改善の余地がある。投げ方次第でだいぶ変わる」との自己評価だ。「きょう出た課題をブルペンで修正していきながら、無駄を省き、より質のいいボールを投げていきたい」。16勝を挙げ、リーグ最多勝に輝いた2017年以来の2桁勝利へ、準備は着々と進んでいる。(伊藤瀬里加)

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