「おまえの状態を上げてやるよ」中日・岩崎と栗原、ほっこりトークの結末

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆オープン戦 ソフトバンク3-5中日(3日、ペイペイドーム)

 対外試合で沈黙が続いていた栗原のバットからようやく快音が聞かれた。2回、先頭で高橋宏の外角直球を中前にはじき返した。出場5試合目、通算13打席目での初安打に、一塁ベース上で控えめながらもほっとした表情を浮かべた。

 2日までの紅白戦5試合、対外試合4試合の計9試合で通算18打数1安打の打率5分6厘だった。もっとも9試合で四死球は9個もあり、出塁率は3割7分まで跳ね上がる。その数字は、昨季から大きな成長を遂げた証明だ。

 「調子が悪いときに、いかに出塁率を高めるかというのは去年からの課題。そこは何とかしたい」。昨季の出塁率3割3分9厘はリーグ17位だった。今年の実戦で焦りからボール球に手を出すのではなく、辛抱しつつ塁に出られるのは、ここ2年をレギュラーとして戦った経験が大きい。

 試合前にはうれしい再会もあった。昨季まで同僚だった岩崎と笑顔であいさつし、「おまえの状態を俺が上げてやるよ」と言われたことを明かした。先輩の優しい“心遣い”に遠慮せず、対戦した8回にはカーブを右前にはじき返した。「本当に上げさせてもらいました」と冗談ぽく笑った上で、「(対戦が)楽しかったです」と笑った。

 藤本監督も「だいぶ状態が上がってきた。(安打を)2本打ったけど、(3回の)セカンドライナーもいい当たりだったし、本人の機嫌も良かったね」と一安心した様子だ。

 快音を取り戻したマルチ安打で、今春の出塁率は3割8分7厘に到達。それでも自身の状態には納得していない。「タイミングと動きだしの部分がしっくりこない。まだまだですね。探り探りやりつつ、状態を上げていきたい」。キャンプ前からレギュラーに指名されているのは、藤本監督の信頼の表れ。期待に応えるべく、試合を重ねて調子を上げていく。(長浜幸治)

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