王会長が若鷹に熱弁「品評会じゃないんだから」「グラウンドではけんかなんだ」

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆2軍教育リーグ・ソフトバンク0-8中日(8日・タマスタ筑後)

 ソフトバンクの王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(81)が8日、ウエスタン・リーグ春季教育リーグの中日戦(タマスタ筑後)を視察し、0-8で完敗した選手たちに約6分間にわたって活を入れた。打線は5安打で完封され、投手陣も打ち込まれて8失点。試合後はベンチ前で「あそこ(グラウンド)に行ったら、けんかなんだ」などと熱弁を振るい、若鷹たちに奮起を促した。

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 ふがいない若鷹に、王会長も我慢がならなかったのだろう。0-8の完敗後、ベンチ前でのミーティングに加わった。選手たちへ向けた声量は話すうちに増し、熱を帯びた。

 「あそこ(グラウンド)に行ったら、けんかなんだ、けんか。試合は練習のような形にはならない。割り切って結果、結果と(考えろ)。どんな形でもいい。勝ちゃいいんだよ。品評会じゃないんだから勝負を考えてやらないと」。胸を強くたたいて「(大事なのは)ここだ」と強調して勝負へのこだわりを説くなど、訓示は約6分に及んだ。

 中日は昨季開幕投手の福谷、昨季23セーブのR・マルティネス、3年連続して50試合以上登板中の左腕の福と、一線級の投手が次々とマウンドへ。ソフトバンクは1軍のオープン戦に若手が多く出場したこともあって育成選手が5人、先発オーダーに名を連ねた。

 実績のある3人が投げた8回まで、わずか3安打。うち2本は内野安打と、ほぼ完璧に抑え込まれた。中日の5番手として育成の上田が登板した9回にようやく牧原巧、野村大の連打で好機を築いたが、4番の石塚が遊ゴロ併殺打に倒れた。投手陣も育成ながら1軍から参加する形だった中村亮が2回を4失点など、5投手で計8点を失った。

 実績がある相手を前に、諦めていては成長はない。筑後での“初陣”だった小久保2軍監督は「あそこで戦うためにプロに入った。1軍の投手だから仕方ない、で終わったら将来はない。何とかして打つにはどうしたらいいか、考えないといけない」。ハッパを掛けた王会長の思いとともに選手を見つめた。

 「相手をやっつける、という強い思いを持った人が、空振りになるところがちょこっと当たってファウルになり、ワンチャンスが出てくる」と王会長。「世界の王」の強烈なカツを、けんかの舞台であるグラウンドで体現するしかない。(伊藤瀬里加)

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