遠藤 女子史上初SG制覇 ボートレースクラシック 【大村】

西日本スポーツ

 間もなく“古希”を迎えるボートレース界の歴史に新たな一ページが書き加えられた。21日、ボートレース発祥の地・大村ボート(長崎県大村市)で争われたSG「第57回ボートレースクラシック」の優勝戦(1着賞金3900万円)で、SG初優出だった遠藤エミ(34)=滋賀=が、インからノーミスで押し切り、女子選手で史上初のSG制覇。数々の女子の実力者たちがはね返されてきた厚い壁をついに打ち破った。2着は上條暢嵩、3着は中島孝平で、3連単は10番人気の人気サイド。多くのファンも期待した歴史的結末だった。6日間の売上額は174億3362万300円(目標額190億円)で、大会初のナイター開催だったこともあり、前年実績(131億円余り)を大きく上回った。

■ヒロイン

 ついにこの瞬間が訪れた。ボートレース発祥から70年の時を経て、遠藤エミが女子レーサーで史上初めてボート界最高峰の戦いである「SG」の舞台で頂点に立った。

 進入に大きな動きはなく123/456の枠なり3対3に落ち着いた。あいにくの雨となったものの、風は穏やかで絶好の水面コンディション。前日までに逃げが40本も決まる“イン天国”の当地であることも味方となった。コンマ07の好Sを決め1M先マイ。「1Mで差されたと思ったけど、そこにいなかった」。他艇に何もさせない圧勝劇で歴史の扉を開いてみせた。

 ピットに引き揚げてくるなり、優勝戦6号艇で出走した同期の前田将太が駆け寄りハイタッチで祝福された。「緊張がすごかったけど、これから逃げないように、ちゃんと感じていこうと思った。(勝てて)めちゃくちゃうれしいです」と、ホッとした表情を浮かべるとともに、最後には“笑み”も見せた。

 苦い思い出があった。昨年末の大一番・福岡プレミアムG1クイーンズクライマックスでは、トライアル3戦すべて1号艇で出場するも、全敗という屈辱を味わった。「昨年は悔しい思いをした。自分がSGを取ると言える覚悟が足りないんじゃないかと思って、今年は覚悟を持って取り組んできた」。そして迎えた今節、第二関門の準優勝戦ではインからトップSを決めて押し切り快勝。準優以上の重圧がかかる優勝戦に向けても節一を誇る機の感触を確かめ、雑念を振り払うように調整と試運転を繰り返した。一つ一つ丁寧に不安を拭い去って、自らを前人未到の最強女王の座に押し上げた。

 「まだまだうまくなりたい。強い選手になりたい」。飽くなき向上心を持つ最強女子レーサーが、今年のボート界の中心に位置するのは間違いない。 (岡部貴礼)

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