ホークス歴代監督の初采配を振り返る 工藤公康編

西日本スポーツ

 福岡移転後のホークスの“指揮者”は、藤本博史監督で7代目。過去6人の開幕戦にはドラマチックな白星もあれば、痛恨の黒星もあった。歴代監督6人の初タクトを振り返る。

 

◆工藤公康監督(2015年~21年)

2015年3月27日(ヤフオクドーム)

ロッテ

000002001=3

000000001=1

ソフトバンク

【ソ】●摂津‐森【ロ】◯涌井‐H大谷‐H松永‐S西野【本塁打】井口 1(森)

   

 1分けを挟んで6連勝と、2008年から続いてきた開幕戦白星は、工藤公康監督の初陣で途切れた。3点を追う9回に1点を返し、なおも1死二、三塁の同点チャンス。内川聖一の一、二塁間への打球は、クルーズに好捕されて試合が終わった。4年連続開幕投手となった摂津正の8回2失点(自責0)の力投も実らなかった。

 もっとも、工藤監督の表情はすっきりとしたものだった。指導歴なしの監督就任。「ドキドキしました。最高にドキドキしたのは9回。でも、オープン戦と変わらずサインを出せた。緊張で手が動かないようなこともなかった」。ベンチ裏では王貞治会長に「すいません。負けてしまいました」と頭を下げたが、王会長の「明日からいこう」の掛け声に笑顔でうなずいた。

 9回の1点を挙げたのは柳田悠岐だった。2死一、二塁で西野勇士のフォークを捉え、中前にはじき返した。先発した涌井秀章からも2安打を奪い、2年連続の開幕戦3安打。それでも「明日が怖い。去年は次の日からダメだったんで。一日、一日です」と自らに言い聞かせるように話した。言葉どおり、柳田は大ブレークした。打率3割6分3厘で首位打者に輝き、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成した。最高出塁率のタイトルも奪取し、シーズンと交流戦でMVP。ゴールデングラブ賞も受賞した。

 「この悔しさは明日晴らしたい」。リベンジを期す工藤監督の誓いも実現した。翌日に初勝利。その後は開幕7戦目で勝ち越して以降、1度も勝率5割を切ることなく90勝を挙げた。2位日本ハムに12ゲーム差を付けてリーグ連覇を果たし、クライマックスシリーズでは開幕戦で苦杯を喫したロッテをスイープ。日本シリーズでもヤクルトを4勝1敗と圧倒した。黒星から始まった初采配のシーズンは、2年連続日本一を決める白星で結実した。

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