冨安が痛恨のPK献上&退場 窮地救ったのは「浪速のアンリ」 【プレーバック九州ダービー】

西日本スポーツ

 J1福岡と鳥栖の九州ダービーが4月1日、福岡のホーム、ベスト電器スタジアムで行われます。

 長谷部監督3年目で攻守に進化が止まらない福岡と、これまでのベースに川井監督のエッセンスを加えた鳥栖の試合は見どころ満載。今季J1で唯一の九州ダービーは熱い戦いの予感がします。

 両チームがともにJ1で戦った2016年と21年の九州ダービーのJリーグ公式戦の記事を当時のまま1試合づつアップする特別企画の第2回はヤマザキナビスコ・カップ(現ルヴァンカップ)1次リーグ第6節、5月25日にレベルファイブスタジアム(現ベスト電器スタジアム)の一戦です。

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 注目の隣県対決はドロー! Jリーグのヤマザキナビスコ・カップ1次リーグ第6節は25日、全国各会場で6試合があり、福岡市のレベルファイブスタジアムであったB組の「九州ダービー」はアビスパ福岡とサガン鳥栖が1-1で引き分けた。鳥栖は前半にFW豊田陽平がPKを決めて先制したが、後半に福岡がFW平井将生のゴールで追いついた。両チームが同カップで対戦するのは初で、鳥栖は1次リーグ敗退が決まった。

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 右足での豪快な一撃でチームを救った。1点を追う後半40分。福岡のFW平井が約25メートルのミドル弾を決めた。一直線の弾道は鳥栖の日本代表GK林も届かなかった。「ちょっとはコースを狙ったけど…。俺、あんなん入るんや」と自ら驚いた。

 前半終了間際にMF冨安が鳥栖FW豊田を倒し、PKを献上した上に2枚目の警告で退場。先制され、さらに1人少ない窮地に陥ったが、井原監督はハーフタイムに「全員が110パーセントの力を出せばカバーできる」とハッパを掛けた。

 平井も「俺が貢献できるのは得点」と集中。自身が後半に唯一放ったシュートが、決勝トーナメント進出の可能性を残した殊勲のゴールとなった。ヤマザキナビスコ・カップでは18日の横浜M戦に続く2戦連発。エースのFWウェリントンがいるためにリーグ戦でベンチスタートが続くが、好調は自覚していた。

 秘訣(ひけつ)は元日から続ける、小麦粉が入った食品を食べないダイエット。「うどんやパスタを食べたいけど、我慢している」という節制で体重を5キロ減らし、2013年まで在籍したG大阪時代は12%だった体脂肪率も9%に絞れた。

 21日の柏戦で決定機を外し、翌日から毎日シュート練習を繰り返した成果も披露。井原監督は「チームにとっても彼にとっても大きい得点」とうなずいた。G大阪にいた10年にJ1で14得点し「浪速のアンリ」と呼ばれた大砲の復調は、リーグ戦で苦戦する福岡にとって大きなプラス材料だ。(末継智章)

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 隣県のライバルに痛恨の同点弾を浴びた。数的優位を生かし切れずに残り5分で失点。鳥栖の1次リーグ敗退が決まった。「11対10の状況に甘えて(得点を取る)リスクを冒していない」。フィッカデンティ監督はため息まじりに話した。

 前半45分にFW豊田の得点で先制。ゴール前で自ら倒されて得たPKを、落ち着いて左隅に決めた。福岡サポーターのブーイングをかき消し、得意の飛行機ポーズでレベスタを“旋回”したが、公式戦は6試合連続で勝ちなしとなった。

 MF鎌田をU-23(23歳以下)日本代表の海外遠征で欠き、指揮官は21日の大宮戦から先発6人を入れ替えた。それでも豊田ら軸は変えずに必勝を期したが、悪い流れは変わらなかった。勝ちきれない理由を問われ、エースは「教えてほしいですね」とつぶやいた。 (向吉三郎)

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