フィッカデンティ監督独演会「素晴らしいオウンゴールが…」 【プレーバック九州ダービー】

西日本スポーツ

 J1福岡と鳥栖の九州ダービーが4月1日、福岡のホーム、ベスト電器スタジアムで行われます。

 長谷部監督3年目で攻守に進化が止まらない福岡と、これまでのベースに川井監督のエッセンスを加えた鳥栖の試合は見どころ満載の注目カード。今季J1で唯一の九州ダービーは熱い戦いの予感がします。

 両チームがともにJ1で戦った2016年と21年の九州ダービーのJリーグ公式戦の記事を当時のまま1試合づつアップ。第6回は16年最後のダービー、7月23日の第2ステージ第5節です。

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 J1の「九州ダービー」は、鳥栖が福岡に逆転勝ちした。後半に先制を許したが、鎌田の同点ゴールから立て続けに3得点。試合終了間際に1点を返されたが、3-2の勝利で勝ち点を11に伸ばし、4位に順位を上げた。3試合ぶりの黒星を喫した福岡は同4で14位。今季のJ1リーグ戦で鳥栖に2戦2敗となった。

 敵地の会見場はフィッカデンティ監督の独演会だった。サポーターが最も熱くなる福岡とのダービーで鳥栖が逆転勝利。「福岡は最近はいい状態になっている。歯を食いしばって残ってほしい」。まるで“上から目線”のライバルへのエールは、裏を返せば完全勝利宣言のようにも聞こえた。

 後半早々にオウンゴールで先制を許した。「そのうちゴールが入るだろうと思っていたら、素晴らしいオウンゴールが…」と報道陣の笑いを誘うと、こう続けた。「最近、必ずあった鎌田のヘディングミス。今日はちゃんと決めてくれた」。後半14分に同点ヘッドを決めた19歳の司令塔をいじりつつ、勝利の余韻を楽しんだ。

 もっとも、第1ステージでは難しい顔で会見を受けていたイタリア人指揮官のジョークは心の余裕の表れだろう。2月の沖縄合宿で走り込んだ成果が見え始め、鳥栖の代名詞でもある「ハードワーク」が完全復活。ボールを保持し、パスをつないでサイドから攻めきる戦術も浸透してきた。

 勝ち越しゴールを挙げたDFの藤田は「後半になれば僕たちの方が走れる自信があった」と胸を張った。同42分には富山が3点目を奪った。

 降格圏内の年間16位の湘南には年間順位の勝ち点で9差をつけた。第2ステージは3勝2分けの勝ち点11で4位で、首位川崎とは勝ち点2差だ。「福岡との(ライバル)関係を考えると、ただの1勝ではない」と藤田はうなずいた。勢いに乗り、初タイトルに突っ走る。 (向吉三郎)

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 ゴール裏からの大ブーイングがすべてを物語っていた。今季最多の1万9370人が入り絶対に負けられなかった九州ダービーで、2日の浦和戦に続く今季3度目の逆転負け。善戦も熱いプレーも報われなかった。「サポーターは最高の雰囲気をつくってくれたのに。ブーイングしたくなる気持ちは分かる」と三門は観衆に謝った。

 一瞬の隙だった。同点の後半31分、左サイドのセンターライン付近で駒野と鳥栖・藤田が交錯。福岡ベンチが鳥栖のファウルを主張し、選手も足が止まりかけたところで、カウンターから勝ち越し点を決められた。

 「同じミスを繰り返した。プレーが続行された以上はその後のカバーをしっかりしないといけなかった」。井原監督が言う“同じミス”とは0-3で完敗した9日の横浜M戦。相手の反則と思った隙に先制された。「アクシデントの後にやられるか、防げるかで上位に行くか残留争いに巻き込まれるかが分かれる。もったいない」。新潟でもJ1残留争いを経験している三門は、選手たちの精神的な余裕のなさに危機感を抱いた。

 リオデジャネイロ五輪の日本代表に選ばれた亀川が離脱し、ウェリントンも膝痛の影響で欠場と厳しい状況は続く。ただ、2点を追う終了間際に挙げた実藤の移籍後初得点は救いになった。「諦めムードをつくりたくなかった。次の仙台戦に向けてやるしかない」と実藤。残留ラインの15位甲府とはまだ勝ち点5差しかない。 (末継智章)

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