最高の船出飾った藤本監督が「寄り添い」をモットーにするわけ

西日本スポーツ 小畑 大悟

 ◆ソフトバンク4-1日本ハム(25日、ペイペイドーム)

 守護神の森からウイニングボールを受け取ると、ようやく表情が緩んだ。選手たちとハイタッチを交わし、孫オーナーや王会長に出迎えられた。藤本監督が初陣を劇的な逆転勝利で発進。ビッグボスとの新監督対決を制した。「森からボールをもらった時は感動したね。本当にガルビスのおかげで勝てた」と笑った。

 試合前の開幕セレモニーでは、みこしに担がれて登場。試合に入ると打線が好機をことごとく逸し、表情はみるみる厳しくなっていった。「昨日からあまり緊張はなかったけど、イニングが進むたびにどんどん緊張してきた」。ビッグボスの継投策にスコアボードにはゼロが並んだが、ガルビスが一振りでひっくり返してくれた。

 「僕のモットーは寄り添っていくこと」。2、3軍の監督を経験し、そう心に誓って1軍の指揮を執った。春季キャンプでは一人ずつ宿舎の自室で面談。オープン戦期間中には調子が上がらない甲斐と森を誘い、森ヘッドコーチと4人で食事した。

 監督は心を鬼にして、決断を下す時も来る。「不協和音というのが出るのは当たり前のこと。それをできるだけ解消していくのが俺の監督業」と自身に言い聞かせる。2軍降格は自らの言葉で伝えていくつもりだ。開幕前にも選手をふるいにかけた。「みんな話し合った時に最後は笑ってくれた。1年間戦う中での俺の気持ちを言いたい。包み隠さずに話していきたい」と決意を込めた。

 選手に寄り添い、ファンを喜ばせたい。就任からトレードマークのひげをいじったグッズや大きな顔が特徴的なオブジェなど球団の企画に次々乗った。この日も衝撃のみこしで登場。「(過去に監督を務めた)王会長や秋山さん、工藤(前)監督みたいに俺は名球会でもない。まさか1軍の監督になるとは思っていなかった。それを球団がバックアップしてくれているので、それに応えたい」。58歳の新人監督が最高の形で船出した。(小畑大悟)

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